2022年06月09日
北川暁子
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲の連続演奏会などで知られる北川暁子が、7月21日(木)に東京文化会館小ホールでリサイタルを開くことになった。
今回のプログラムは、イサーク・アルベニスの組曲「イベリア」全4巻である。
この作品を通して演奏するピアニストはほとんどないため、貴重な機会となる。
その思いを聞くため、インタビューに出かけた。
北川さんは長年にわたって東京藝術大学で教鞭を執り、その退官記念としての演奏会でもベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を開催している。
そうしたベートーヴェンへの思いとともに、今回の「イベリア」についても自然体で話してくれた。
時折、近くにあるピアノに向かって「ここのリズムはこうでしょ」などといって、演奏してくれた。
ウィーン音楽アカデミーに留学していた時代の話がとても興味深く、ほとんど毎日のように学生用のチケットでオペラを聴きに行っていたという。彼女の話からは、ニルソン、オイストラフ、ギャーロフ、ミルシテイン、アーノンクール、シュライヤー、シエピらの名前が次々と飛び出す。本当に黄金時代の演奏に触れていたことになる。
私はスペインが大好きで、「イベリア」も大好き。ぜひ、全曲演奏を聴きにいきたいと思う。
このインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
posted by 伊熊よし子 at 18:34
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