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上原彩子

  上原彩子が、2002年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝の栄冠に輝いてから、20周年を迎える。
  2月27日にはサントリーホールで「2大協奏曲を弾く! 」と題したコンサートが開催され、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が組まれた。
  共演は、原田慶太楼指揮日本フィルハーモニー交響楽団。
  これはライヴ収録が行われ、5月18日にリリースされた(キングレコード)。
  実は、昨年「日経新聞」に記事を書くために、このコンサートにあたっての意気込みを彼女に聞いた。
  今回はコンサートが終わってからの様子を聞き、「CDジャーナル」に記事を寄せた。
  次号の「CDジャーナル」に掲載されることになっている。
  上原彩子は、自身の歩みをたどった書籍も出版している。その本にはこれまでのピアノとのかかわり、子ども時代から現在にいたるまでの音楽観から練習の様子、先生とのレッスン、作品についてなど、多岐にわたる内容が詰め込まれている。
  インタビューのときには、もちろん演奏やライヴ収録についてもこまかなことを聞いたが、この本についても聞いた。
  私は執筆はさぞ大変だっただろうと思ったのだが、練習や家事をすべて終えた夜中に、集中して書いたそうだ。
「文章をまとめてくださった、ひのさんから自由に書いてといわれたので、夜中に一気に書きました。そんなに大変ではなかったですよ。作品に関してのところも、自分が好きで弾いているものばかりですので、サーっと一気に書けました」
  これを聞いて本当にビックリした。
  私は日々時間がたりない、一気にサーっとなんかとても書けない、どうしたら速く書けるのだろうと試行錯誤を繰り返しているのに、おそれいりました、という感じだ。
  やはり集中力がハンパじゃないのね。あやかりしたいものです。
  今日の写真は、インタビュー中のワンショットと、出版された書籍の表紙。

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posted by 伊熊よし子 at 17:36 | 日々つづれ織り

鈴木優人

もうすぐ始まる調布国際音楽祭。先日、インタビューした鈴木優人のインタビュー記事が「ぶらあぼ」のWEBにアップされた。
ぜひ、読んでくださいね。

posted by 伊熊よし子 at 17:31 | 情報・特急便

北川暁子

 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲の連続演奏会などで知られる北川暁子が、7月21日(木)に東京文化会館小ホールでリサイタルを開くことになった。
 今回のプログラムは、イサーク・アルベニスの組曲「イベリア」全4巻である。
 この作品を通して演奏するピアニストはほとんどないため、貴重な機会となる。
 その思いを聞くため、インタビューに出かけた。
 北川さんは長年にわたって東京藝術大学で教鞭を執り、その退官記念としての演奏会でもベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を開催している。
 そうしたベートーヴェンへの思いとともに、今回の「イベリア」についても自然体で話してくれた。
 時折、近くにあるピアノに向かって「ここのリズムはこうでしょ」などといって、演奏してくれた。
 ウィーン音楽アカデミーに留学していた時代の話がとても興味深く、ほとんど毎日のように学生用のチケットでオペラを聴きに行っていたという。彼女の話からは、ニルソン、オイストラフ、ギャーロフ、ミルシテイン、アーノンクール、シュライヤー、シエピらの名前が次々と飛び出す。本当に黄金時代の演奏に触れていたことになる。
 私はスペインが大好きで、「イベリア」も大好き。ぜひ、全曲演奏を聴きにいきたいと思う。
  このインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。

posted by 伊熊よし子 at 18:34 | 情報・特急便
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