ブログ

ショパン探求

 6月から7月にかけて、ねじり鉢巻きで原稿と格闘していたONTOMO  MOOK「音楽の友」編「ショパン探求」が発売となった。
 私の担当は、「横山幸雄が語る!  ショパン・エチュード攻略法」の原稿と、下田幸二さんと道下京子さんとの座談会、海老彰子と横山幸雄のインタビュー記事である。
 本が出来上がってしまえば、「ああ、こういう形になったのね」という感じだが、作業中は大変な文字数をこなさなければならず、締め切りは迫る、なかなかはかどらず、というジレンマに陥り、心身ともに疲弊した。
  この間、他の仕事との兼ね合いもあり、一時期は食欲不振と睡眠障害に陥ったほどだ。
  でも、いまとなってはすべて済んだこと。いいムックに仕上がってよかったと思っている。
  今年は10月に、1年延期となったショパン国際ピアノ・コンクールがワルシャワで開催される。それに先駆けてこのムックも出版されたわけだが、これからも各誌のショパン関係の記事が相次いでいる。
  このムックに関しては、HPのワークスのところに追加しようと思っている。
  写真は、「ショパン探求」の表紙。

y4126 (2)_R.jpg
posted by 伊熊よし子 at 17:17 | ああ愉しき(?)、締切り地獄

阪田知樹

  2021年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで第4位入賞に輝いた阪田知樹は、私が以前から応援しているピアニストである。
  彼は19歳でヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで最年少入賞を果たし、2016年にはフランツ・リスト国際ピアノコンクールにおいて第1位を獲得している。
  エリザベート・コンクールはオンラインで演奏を聴いたが、今回は実力派ぞろい。第4位というのは少し残念な気もしたが、インタビューでは「自分の演奏を極めたかったから、順位は気にしていない」と語っていた。
  阪田知樹のインタビューは、いつも話題が豊富である。彼は古い時代の録音を愛聴し、ロシアのウラディーミル・ソフロニツキーの話になると止まらなくなるほど、ソフロニツキーに対する愛が深い。
  そのほか、古い楽譜を探したり、原譜を見つけたり、演奏される機会に恵まれない作品を見出したりすることに意義を見出している。その話が始まると声のトーンも一気に高くなるから、笑っちゃうほどだ。
  今回のインタビューは、次号の「音楽の友」に掲載される予定である。
  エリザベート・コンクール入賞後のコンサートとして、10月14日にはサントリーホールでリサイタルを開く。ベートーヴェンの「月光」からスタートし、シューマンの「幻想曲」へと移り、後半は得意とするリストのロ短調ソナタと「リゴレット」パラフレーズという彼らしいプログラム構成である。
  今日の写真はインタビュー後の1枚。阪田知樹はいつも個性的なシャツを着て現れる。今回も実にユニーク。コロナ禍でずっと髪を伸ばしていて、なかなか切れなくなったとか。リストを意識しているのかな(笑)。

y4125 (2)_R.JPG
posted by 伊熊よし子 at 16:54 | マイ・フェイバリット・ピアニスト

京都御苑 幕の内弁当

 京都もコロナ禍で外食がなかなか難しく、テイクアウトの種類が増えている。
 仕事部屋の近くには京都御所があり、パソコンで目が疲れると緑を見に散策に出かけるのだが、このなかの中立売休憩所でもテイクアウトが人気なようだ。
 今回は、「京都御苑 幕の内弁当」を購入した。
 実は、ちらし寿司がおいしそうだなと思って眺めていたら、お店の人から「幕の内弁当には、菊の御紋のお箸が付いているので、お得ですよ」と教えられ、お弁当の横を見たら、なんと黒いお箸が付いている。
 ここはやはり、このお箸を手に入れたいと思い、早速そのお弁当を購入。
 お弁当には「お品書き」が付いていて、たっぷりのおかずが魅力。とてもお得なお弁当だった。

 「お品書き」
  牛肉のしぐれ煮、焼鮭、大和まなの煮浸し、お惣菜(えび、玉子焼き、酢蓮根、煮物など)、大根なます、ご飯もの(黒米の俵むすび、白米の俵むすび、ちりめん山椒、すぐき漬け、しば漬け)、蘇入り笹団子

 これらが細長い弁当箱にぎっしり詰まっている。そして、いただくのは菊の御紋のお箸。なんという贅沢…。

 今日の写真は、その「幕の内弁当」。京都の隠れた逸品です。

y4125 (3)_R.JPG
posted by 伊熊よし子 at 17:37 | ゆったりまったり京都ぐらし
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
検索ボックス