2021年01月09日
かごフェチ
世の中には、かごの好きな人が多いと思う。
私も無類のかごフェチ。家には各地で購入してきたかごが並ぶ。
最初にかごに魅せられたのは、ジュネーブ国際ピアノ・コンクールの取材に出かけた際、オフの時間にフランスから飛んできてくれたカメラマンと一緒に、山奥の方に散策にでかけたときに見つけたもの。
あけびのような堅い素材でていねいに作られたかごを見て、ひとめぼれ。ただし、日本にもって帰るには大きすぎて、たたむこともできず、機内持ち込みの手荷物にしなければならない。
ずっと眺めながら悩んでいた私に、カメラマンがひとこと。「ここにはもう一生来ないと思うよ。いま買わなかったら、きっと後悔する。買っちゃいな」。
そのことばを受けて、手に入れたかごはもう何年も大切に使っている。
それ以来かごが大好きになり、京都、エストニア、松本、タイ、スペインなどのかごが我が家に集結した。
いろんなところに散らばっていたかごだが、コロナ禍で部屋を片付ける時間があり、一箇所にまとめることになった。
いまはリビングルームの壁面に並ばせ、食材、保存食などを分類して入れている。
これらのかごは、見るたびに私を幸せな気分にさせてくれる。最初にジュネーブで買って、本当によかった。
今日の写真は、リビングに並ぶかごたち。真ん中のこげ茶色のかごがスイス製。
posted by 伊熊よし子 at 22:36
| 日々つづれ織り