ブログ

神尾真由子

  2020年6月、コロナ禍のなか神尾真由子が浜離宮朝日ホールで、J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ全曲」のレコーディングを行った(ソニー)。
  その話を聞くために、レコード会社に赴いた。
  神尾真由子には新譜がリリースされるごとにインタビューを行っているが、最近はかなり自分から進んで話してくれるようになった。
  今回は初録音となるバッハの無伴奏作品ゆえ、その作品に対する思い、バッハへの敬愛の念、パルティータ全3曲のそれぞれの解釈などを中心に聞き、子ども時代からのバッハとのつきあい方なども話題にのぼった。
  さらに、コロナ禍での過ごし方や、気持ちの変化、音楽への思いなども聞くことができた。
  このインタビューは、次号の「レコード芸術」に掲載される予定である。
  最近は対面取材で会うアーティストに、必ずコロナ禍での過ごし方を聞いているが、ほとんどの人がナマの演奏の大切さを痛感したと語る。やはり、音楽家はステージで聴衆を前にして演奏してこそ、真価が発揮できるわけだ。
  ただし、話を聞いた全員がこの時期を「学びのとき」ととらえ、自身の演奏を高めるために家にこもり、懸命に練習に励んだり、新たなレパートリーを開拓することに務めている。
  神尾真由子も、こういう時期だからこそ、バッハと向き合う大切さを実感したそうだ。
  今日の写真はインタビュー後の1枚。この日は、とてもスタイリッシュな黒のジャケットを着ていた。

Y3940_R.jpg
  
posted by 伊熊よし子 at 22:34 | クラシックを愛す
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
検索ボックス