2020年12月31日
三浦章宏
東京フィルのコンサートマスター就任から20年目を迎える三浦章宏が、初のソロ・アルバムをリリースした(キングインターナショナル)。
盟友のピアニスト、東誠三とのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集1で、近いうちに全集を予定しているそうだ。
まず登場したのは、第9番「クロイツェル」。三浦章宏は、NHK交響楽団時代からベートーヴェンのオーケストラ作品に多く触れ、それが今回のソロ演奏にも存分に生かされ、作品全体を俯瞰した目を感じさせる。
プログラムは「クロイツェル」から始まり、第6番、第1番へと進む。いずれも情熱的で迫力に富む一方、各曲の緩徐楽章ではロマンあふれる弦の響きを聴かせている。
先日、この初録音の話を聞きに、レコード会社に出向いた。
彼は以前から宮崎国際音楽祭などで出会い、演奏は聴いているが、インタビューするのは初めて。このインタビューは、次号の「intoxicate」に書く予定になっている。
もちろん、CDに関しての話題が主体だったが、これまでのオーケストラとのかかわり、東京フィルの名誉音楽監督チョン・ミュンフンの教え、子ども時代からの音楽とのかかわりなども聞くことができ、有意義なひとときとなった。
ピアニストの東誠三とは幼なじみだそうで、何度も共演を重ねているため、レコーディングはとてもスムーズに楽しみながらできたという。
今日の写真はインタビュー後のワンショット。「ブログ用に写真を撮らせてください」というと、「楽器を出した方がいいよね。ヴァイオリンがないと、どこのおっさんかと思われるので…」といわれたため、大笑いしてしまった。
ちなみに、この楽器との出合いも非常に興味深く、ヴァイオリニストにとって楽器との出合いがいかに大切かということを改めて知らされた。
続きを読む
posted by 伊熊よし子 at 18:04
| クラシックを愛す