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静けさに満ちた京都

  いま、京都の町は静けさに包まれている。
  駅も、町も、お店もみんな人が少なく、ひっそりとしている。
  ゆっくり散策できるのはいいが、経済的な面を考えると、さぞ大変だろうと思う。
  こんなに人が少なくては、経済が回っていかないのはよくわかる。
  いったいいつまでこの状態が続くのだろうか。
  一時期は、世界中から観光客が押し寄せ、観光公害とまでいわれていた。
  でも、いまは日本人の観光客も少ない。
  今日の写真は、白川筋の一角。以前だったら、ここは人気の通りで、あちこちでカメラやスマホで写真を撮っている人を見かけたものだ。
  だが、いまは人はほとんどいない。
  ここは、白川にかかった小さな橋を渡って自宅の玄関へと入る家が多い。ひとつの橋にひとつの家。まるでヴェネツィアの運河から舟を降りて自宅へと入っていく、あのスタイルによく似ている。
  あまりにも静かでゆったりとした空気が流れているため、しばし見入ってしまった。

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posted by 伊熊よし子 at 20:49 | ゆったりまったり京都ぐらし

ハヴィエル・ペリアネス

 つい先ごろ、スペインのピアニスト、ハヴィエル・ペリアネスの新譜が2枚リリースされた(キングインターナショナル)。ヴィオラのタベア・ツィマーマンとの「カンティレーナ」(ピアソラ、モンサルバーチェ、ファリャ、ヴィラ=ロボス、カザルス、グラナドス、アルベニス)と、ジョゼプ・ポンス指揮パリ管との「ラヴェル:鏡遊び〜管弦楽およびピアノ作品集」である。

  ペリアネスには何度かインタビューしたことがあるが、今回は「インタビュー・アーカイヴ」の第81回として彼のことばを紹介したい。


「イントキシケイト」2013年7月


[スペイン音楽は小さなアクセントが冒頭につく]


スペインのピアニスト、ハヴィエル・ペリアネスの名は、バレンボイムが行ったテレビのマスタークラス「バレンボイム・オン・ベートーヴェン」の生徒のひとりに選ばれたことで、一躍知られるところとなった。

「バレンボイムはベートーヴェンの生まれ変わりのような気持ちで演奏に臨む。その姿勢に圧倒され、触発されました。彼は私に“あなたの目の前にある太い道を歩みなさい”ということばを贈ってくれました。私は恩師に恵まれ、ラローチャやグードからも多くを学び、モンポウ未亡人にも会って曲の裏側に潜む内容を教えてもらいました。ファリャも大好きで、フランスの影響が色濃く反映されている面に惹かれ、洗練されたフラメンコのようなところにも魅了されます」

 ペリアネスのピアノは、繊細で内省的で思索的。弱音の美しさが際立ち、「静なる響き」が全編を覆う。

  これまでモンポウ、シューベルト、ファリャ、ベートーヴェンと多岐にわたる作品で高い評価を得てきた。

「私は自分のペースを守り、レパートリーをじっくりと広げてきました。ひとつの作品に時間をかけるタイプですので。ファリャの交響的印象『スペインの庭の夜』をはじめとする代表的なピアノ作品を録音したときも、グラナダのファリャの家にあるアーカイヴで手稿譜を調べ、指揮者のジュゼップ・ポンスとファリャ本来の意図を探求しました。ファリャは多分にストイックでシャイで厳格な性格と思われていますが、作品は情熱的で明るく光輝いています。その対比が非常に興味深く、私の心を魅了してやまないのです」

 ペリアネスは1750年セビリア生まれの作曲家、マヌエル・ブラスコ・デ・ネブラのあまり演奏されないソナタにも注目し、貴重な録音を残している。

「ネブラのソナタは6曲あり、静的で即興性に満ちています。彼は大聖堂のオルガニストを務め、鍵盤作品を多く書き、ミステリアスな部分も多い。弾いていると謎めいた気分になり、そこが魅惑的なのです」

 最新録音はベートーヴェンの「テンペスト」などのソナタ集。満を持して取り組んだベートーヴェンだ。

「ベートーヴェンは私のレパートリーの核となる部分です。これまでベートーヴェンのピアノ協奏曲もさまざまな指揮者と共演し、そのつど多くのことを学んできました。私はいつも練習するときは必ずうたいながらピアノを弾きます。自分がうたえなかったら、そのテンポは無理だということ。ベートーヴェンもロマンあふれる旋律をうたいながら極めていきます」

 彼はスペイン音楽のリズムを手拍子、歌などで表現してくれた。小さなアクセントが冒頭につき、それが理解できるとスペイン作品の真髄がわかるそうだ。


 実は、ペリアネスにはひとつ思い出深いできごとがある。インタビューのときに私が履いていたテストーニの真っ赤なミュールに目を止め、「きみ、それどこで買ったの? 奥さんに買って帰りたいんだけど…」と彼にいわれたのである。それは香港返還の前年に買ったもので、もうかなり履き込んでいるものだった。日本で買ったものではないと知り、ペリアネスはたいそうがっがりしていた。

 インタビューが終わってからも、「香港のテストーニか。ヨーロッパにはないだろうねえ」といいながら、私の足元をずっと見ていた。

 今日の写真は、新譜の2枚。また、古いミュールを出してきて履こうかな(笑)。


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posted by 伊熊よし子 at 20:27 | インタビュー・アーカイヴ

昆布酢

  対面の仕事がすべてなくなり、人に会うことがほとんどない。
  こういう時期は、ゆっくり保存食を作ることができる。
  昆布酢は、以前からわが家の食卓に欠かせないものとして常備しているものだが、とても便利なので、食事作りに疲れた人にぜひお薦めしたい。
  まず、保存瓶を用意する。作りやすい分量としては、出来上がりが2カップがちょうどいいのではないだろうか。
  鍋に酢(カップ1と2分の1)、砂糖(大さじ4)、塩(小さじ1と2分の1)を入れ、ごく弱火で5分ほど煮る。
  冷めたらだし昆布(適宜に切って30グラム)を入れた保存瓶に合わせ酢を加え、室温で保存する。
  
  今日は、きゅうり、ワカメ、山芋に昆布酢を混ぜて酢の物を作り、最後に京都でいつも購入しているちりめん山椒を加えて初夏らしい酢の物を作ってみた。
  昆布酢があれば、あと何か一品というときにさっと作れてとっても便利。ぜひお試しくださいな。
  今日の写真は、きゅうりとワカメと山芋の昆布酢あえ。

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posted by 伊熊よし子 at 21:34 | 美味なるダイアリー
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