2020年02月20日
篠崎史紀
「音楽の友」で連載している「マリアージュなこの1本」には、さまざまなアーティストが登場する。
今回は、NHK交響楽団の第1コンサートマスターで、ソロ、室内楽、後進の指導と幅広い活動を展開している篠崎史紀にインタビューを行った。
場所は西麻布のBAR。隠れ家のようなところで、撮影と取材を行い、いまはあまり飲まないという彼のために、ノンアルコールの1杯が用意された。
この企画は、「お酒と音楽の美味しいおはなし」という内容で、アーティストにお酒にまつわることを聞くのはもちろんだが、その人のこれまでの歩みも語ってもらう。
みなさん、とても雄弁に話してくれ、今回の篠崎さん(愛称MARO)も、楽しい話をたくさんしてくれた。
今日の写真は、ウィーンで購入したという民族衣裳的なジャケットを着用したMAROさん。真っ赤な色合いで、なかなか日本人の男性では着こなしが難しいが、体格のいいMAROさんにはよく似合う。
「私はね、からだが大きいので、向こうのサイズが合うんですよ」
ウィーンに留学していたころから、こうした洋服を愛しているという。
実は、私もザルツブルクで似たようなデザインのジャケットを買い、愛用している。もちろん、私の場合はモスグリーンだが…。
今回は、使用ヴァイオリンも見せていただいたが、これが実に個性的。ヴァイオリンの緒止板の部分に蒔絵が施されているのである。MAROさんはとてもお洒落で、時計から万年筆までさまざまな物にこだわり、職人の作った物を愛しているという。
この楽器の蒔絵も非常に凝った造りで、いわゆる職人芸。美しい鳳凰が描かれている。海外の演奏家が羨むそうだ。
posted by 伊熊よし子 at 22:31
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