2019年11月27日
トーマ・プレヴォ
フランスにはチェロのフランス流派が存在するように、フルートにもフレンチ・スタイルがある。
1976年にフランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団に入団して以来、長年に渡って首席奏者を務めたトーマ・プレヴォは、そのフランス特有の奏法を受け継いでいるフルーティストである。
その彼が初のソロCDをリリースした(キングインターナショナル)。
収録曲は、シューベルトの「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲、シューマンの3つのロマンス、R.シュトラウスのフルート・ソナタ(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)の3曲。
その新譜の話を聞きに、レコード会社まで出かけた。
トーマ・プレヴォは、10歳からフルートの名手アンドレ・ペパンに師事している。その恩師の話題になると、口調がなめらかになり、話は尽きないといった様子だった。
フランス流派の話、オーケストラにおける演奏について、歴代の指揮者のこと、初めての録音に取り上げたかった曲目について、幼いころのフルートとの出合いなど、話題は盛りだくさんだった。
夫人は元フランス国立管弦楽団のヴァイオリニスト、破魔澄子。島根県の「石見銀山マスタークラス」のディレクターを務めている。
トーマ・プレヴォもマスタークラスのフルートの講師を務めているため、そのマスタークラスの話をじっくり聞いた。
この石見銀山という場所は、緑豊かな土地で、とてもおだやか。お魚がおいしく、ゆっくり音楽が学べるという。
今年はようやく5年目を迎え、内容も充実してきたそうで、受講生も増えてきたという。
ぜひ、機会があれば取材に行きたいと思った。
今日の写真は、そのおふたり。このインタビューは「intoxicate」に書く予定になっている。
続きを読む
posted by 伊熊よし子 at 22:57
| アーティスト・クローズアップ