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服部百音

  若手音楽家の演奏をデビュー当時から聴き続けていると、その成長とともに人間性、音楽性がどんどん変化していく様子がわかり、興味深い。
  ヴァイオリニストの服部百音の演奏に初めて接したのは、彼女が11歳のときだった。「天才少女」といわれ、どんな難曲も楽々と自然に弾いてしまうその姿に驚かされたものだが、素顔の彼女はとても真面目でひたむきで、謙虚な性格だった。
  今日は、服部百音のリサイタルが紀尾井ホールで行われ、演奏を聴きに出かけた。
  プログラムは、前半がシマノフスキの「ノクターンとタランテラ 作品28」、R.シュトラウスの「ヴァイオリン・ソナタ 作品18」。後半がシマノフスキの「アレトゥーザの泉」、ショーソンの「詩曲」、クライスラーの「ウィーン奇想曲」、そして最後はラヴェルの「ツィガーヌ」という構成である。
  服部百音の演奏は、いつ聴いても作品の内奥に一途に迫っていく姿勢が印象的だが、今回はそれに加えて音自体が以前より太く深くどっしりとした感じになり、大きな成長を示した。
  とりわけショーソンの「詩曲」が美しく詩的で生命力にあふれ、内なる情熱を秘めた旋律がみずみずしく奏でられた。
  共演者は、ヴァイオリニストとのデュオといえばこの人、ヴァイオリン作品を知り尽くしている江口玲である。
  今日の写真は、終演後の服部百音と江口玲。やはりひとりの奏者を聴き続けてくると、その成長がひしひしと感じられ、感慨深い。今後もずっと聴き続けていきたい。きっとまた、近いうちに大きな変貌を遂げるに違いない。

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posted by 伊熊よし子 at 23:51 | クラシックを愛す
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