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ルドルフ・ブッフビンダー

 今日は、東京オペラシティコンサートホールに、ルドルフ・ブッフビンダーのリサイタルを聴きに行った。
  プログラムは、オール・ベートーヴェン。前半がピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」、後半がピアノ・ソナタ第23番「熱情」という選曲である。
  ベートーヴェン・プロゆえか、今夜の聴衆は男性がかなり多く、終演後のCDサイン会の列も、男性の姿が目立った。
  実は、このリサイタルのチラシ裏の原稿を書き、プログラムの原稿も書き、さらに読売日本交響楽団とのコンチェルトの日に配るチラシの原稿も書くことになった。
  それゆえ、演奏を聴く前から、すでにベートーヴェンのソナタのなかにどっぷりと浸っている感じがした。
  演奏は、常に感じることだが、地に足が着いた安定したピアニズムで、「こういうベートーヴェンが聴きたかった」と、心から思わせてくれるもの。
  いずれのフレーズ、リズム、テンポ、休符にいたるまでこまやかな神経が行き届いているものの、曲全体を俯瞰する大きな目が備わっている。
  私は原稿にも書いたが、ブッフビンダーのえもいわれぬ美しい弱音に魅せられている。ただし、今回は楽器を大きく豊かにうたわせる強音の圧倒的な迫力にも新たな美を見出した。
  アンコールは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」より第3楽章と、J.S.バッハの「パルティータ第1番」BWV825より「ジーグ」。
  この公演評は、次号の「モーストリー・クラシック」に書く予定にしている。
  

  
posted by 伊熊よし子 at 22:40 | マイ・フェイバリット・ピアニスト
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