2019年07月16日
中村太地
2017年、うれしいニュースが飛び込んできた。
ヴァイオリニストの中村太地が、ブラームス国際コンクールのヴァイオリン部門で、日本人初の優勝を遂げたのである。
以来、ずっと中村太地に注目し、ナマの演奏を聴きたい、インタビューをしたいと思い続けてきた。
先日、ついにその願いが実現。インタビューが行われることになり、彼に会いに出かけた。
初めて会った印象は、「あれっ、リリースやコンサートのチラシの写真とはだいぶ違うなあ」というもの。
「実は、かなり太っちゃったんですよ。写真を撮ったころは結構やせていましたが、最近は食欲旺盛で、すっかり胃が大きくなっちゃって…」
印象は異なっていたが、とても感じのいいナイスガイ。「やせなくちゃ」と何度もいっていた。
でも、悪いことばかりではなく、体重が増えたことにより体力が増し、長時間の演奏が楽になったそうだ。
中村太地は18歳よりウィーン国立音楽大学で研鑽を続け、現在はエリザベート王妃音楽大学において指揮者&ヴァイオリニストのオーギュスタン・デュメイにも師事している。
今回は、デビュー・アルバム「ブラームス・ソナタ全集」(ビクター)江口玲(ピアノ)のこと、コンクールに関すること、子ども時代からの音楽とのかかわり方、趣味の野球、ヨーロッパでの生活、デュメイの指導法、今後の歩みなどを聞いた。
このインタビューは、私のHP「音楽を語ろうよ」に書く予定である。
やはりブラームスが大好きなようで、ブラームスの話になると一気に口調が熱気を帯びる。9月29日にサントリーホール、10月5日にザ・シンフォニーホールで江口玲とのリサイタルが予定され、そこではJ.S.バッハの「ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ」第4番、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」がプログラムに組まれている。
今日の写真はインタビュー後のワンショット。愛器の1828年製J.B.ヴィオーム(フランス)とともに。
posted by 伊熊よし子 at 22:44
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