2019年07月15日
原田慶太楼
指揮者のインタビューというのは、話題が多方面に広がっていくことが多く、とても興味深い。
先日、若き逸材と称され、シンシナティ交響楽団、アリゾナ・オペラ、リッチモンド交響楽団のアソシエイト・コンダクターを務めている原田慶太楼に初めて会い、インタビューを行ったが、まさに話題が豊富。限られた時間内ではとても聞ききれないほど多くの話題が飛び出した。
もっとも印象的だったのは、学生時代からすべて自身の意志で進むべき道を決めてきたこと。アメリカ留学も、ロシアで研鑽を積んだことも、デビューから今日までの歩みも、とにかくあたってくだけろという形の前向きな姿勢に貫かれている。
「待っていては、何も始まりませんから」
こうきっぱとした口調でいうのを聞いていると、だからこそ現在のポジションと活躍があるのだと納得してしまう。
話を聞いているだけで、こちらまで元気になってくるようなポジティブな性格。アメリカ生活が長いだけあって、上昇志向はハンパではない。
このインタビューは、「音楽の友」に書く予定になっている。
原田さんはこちらのインタビューの趣旨を理解し、事前に詳細なメモを用意し、限られた時間を有効に使うべく、理路整然と話し、質問に対して盛りだくさんで、しかも意義深い答えを戻してくれた。
こういうインタビューの場合、どうしたらページに収まる内容にするか、何に焦点を当てるか、どの部分を切り捨て、どこをクローズアップするか、悩むところである。
彼のよさが伝わるよう、読者にわかりやすいよう、文字数を考慮しながら進めなくてはならない。
「記事、愉しみにしています」
こういわれ、「ああ、大変だ。内容の濃い、中身の凝縮した原稿を書かなくっちゃ」と自分にいいきかせた。
今日の写真は、インタビュー後のワンショット。楽譜も何冊か持参してくれ、その1冊をさっと抱えてくれた。 さすがです!
posted by 伊熊よし子 at 22:35
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