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原田慶太楼

  指揮者のインタビューというのは、話題が多方面に広がっていくことが多く、とても興味深い。
  先日、若き逸材と称され、シンシナティ交響楽団、アリゾナ・オペラ、リッチモンド交響楽団のアソシエイト・コンダクターを務めている原田慶太楼に初めて会い、インタビューを行ったが、まさに話題が豊富。限られた時間内ではとても聞ききれないほど多くの話題が飛び出した。
  もっとも印象的だったのは、学生時代からすべて自身の意志で進むべき道を決めてきたこと。アメリカ留学も、ロシアで研鑽を積んだことも、デビューから今日までの歩みも、とにかくあたってくだけろという形の前向きな姿勢に貫かれている。
「待っていては、何も始まりませんから」
  こうきっぱとした口調でいうのを聞いていると、だからこそ現在のポジションと活躍があるのだと納得してしまう。  
  話を聞いているだけで、こちらまで元気になってくるようなポジティブな性格。アメリカ生活が長いだけあって、上昇志向はハンパではない。
  このインタビューは、「音楽の友」に書く予定になっている。
  原田さんはこちらのインタビューの趣旨を理解し、事前に詳細なメモを用意し、限られた時間を有効に使うべく、理路整然と話し、質問に対して盛りだくさんで、しかも意義深い答えを戻してくれた。
  こういうインタビューの場合、どうしたらページに収まる内容にするか、何に焦点を当てるか、どの部分を切り捨て、どこをクローズアップするか、悩むところである。
  彼のよさが伝わるよう、読者にわかりやすいよう、文字数を考慮しながら進めなくてはならない。
 「記事、愉しみにしています」
  こういわれ、「ああ、大変だ。内容の濃い、中身の凝縮した原稿を書かなくっちゃ」と自分にいいきかせた。
  今日の写真は、インタビュー後のワンショット。楽譜も何冊か持参してくれ、その1冊をさっと抱えてくれた。 さすがです!

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posted by 伊熊よし子 at 22:35 | 日々つづれ織り

35人の演奏家が語るクラシックの極意

  先日、友人から「《35人の演奏家が語るクラシックの極意》が東京駅のOAZOにある丸善で、ドーンと平積みになって、ポップが立っているよ」と連絡があった。
  そこで、早速、丸善まで出かけてみた。
  確かに、かなりの冊数が平積みになって、以前「毎日新聞」の書評に掲載された文章がポップとなって立ててある。
  ウワーッ、すごいなあ、うれしい限りだ。
  こうして眺めていると、なんだか自分の本ではなく、すでに私の手から離れてひとり歩きしているような感覚に陥る。
  「1冊でも売れるように、頑張ってね」
  自分の本に向かって、心のなかでこうつぶやき、エールを送ってしまった(笑)。
  今日の写真は、その書籍売り場の様子。

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posted by 伊熊よし子 at 19:30 | 日々つづれ織り

ミヒャエル・ザンデルリンク

  ザンデルリンク家の3男、ミヒャエル・ザンデルリンクが首席指揮者を務めるドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団とともに来日し、シューベルト、ベートーヴェン、ドヴォルザーク、ブラームスというプログラムでオーケストラとの絆の深さを披露した。
  ザンデルリンクは同オーケストラと8シーズン目を迎えるが、このシーズンで勇退し、今回の来日公演がこのコンビにおける最後のツアーとなる。
  私が聴いたのは、最終日の7月3日のサントリーホール。ブラームスのヴァイオリン協奏曲と交響曲第1番というプログラムで、ヴァイオリンのソリストはユリア・フィッシャーである。
  このフィッシャーのソロが非常に高度な演奏で、冒頭からフィナーレまでブラームスの作品の内奥に迫り、オーケストラをリードする姿勢を見せ、底力を示す演奏だった。
  ユリア・フィッシャーには、まだインタビューの機会がない。いつの日か、話を聞いてみたいアーティストである。
  後半のブラームスの交響曲第1番は、ザンデルリンクとドレスデン・フィルの8年間の集大成ともいえる説得力のある演奏で、旧東ドイツ時代からの伝統と歴史を感じさせる深々とした響きだった。
  翌日、ザンデルリンクがソウルに演奏旅行に発つ直前にインタビューに応じてくれ、2年前に続いて話を聞くことができた。
  偉大な指揮者である父親のクルト・ザンデルリンクの思い出、初めてドレスデン・フィルを振ったときのこと、子どもの時代にチェロから音楽を始めたこと、同オーケストラとのベートーヴェンとショスタコーヴィチの録音プロジェクトについて、幼いころショスタコーヴィチに実際に会ったときのことなど、さまざまな話を聞くことができた。
  このインタビューは、「音楽の友」に書く予定になっている。
  今日の写真は、スリムでスタイリッシュなザンデルリンク。今後は、しばらくいろんなオーケストラの客演指揮を行っていきたいそうだ。

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posted by 伊熊よし子 at 23:21 | クラシックを愛す
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