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ネマニャ・ラドゥロヴィチ

 10月4日、ネマニャ・ラドゥロヴィチのリサイタルを聴きに、浜離宮朝日ホールに出かけた。
 今回はプログラムの原稿を書いたため、曲目はかなり前から知っていたが、フランス作品でまとめた彼らしい選曲となった。
 まず、サン=サーンス「死の舞踏」からスタート。これは作曲家自身による編曲版が使用された。冒頭からネマニャらしい個性的な表現が全開、中間にアグレッシブな踊りが盛り込まれ、最後は消え入るように幕を閉じた。
 次いでフランクの名高いヴァイオリン・ソナタ イ長調が登場。今回のピアニストはロール・ファヴル=カーン。両者の丁々発止の音の対話も見事だが、ネマニャの爆発しそうなカーリーヘアと、ロールのボリュームある髪型が音楽とともに揺れ動き、実に絵画的なステージだ。
 後半はドビュッシーのヴァイオリン・ソナタ、ショーソンの「詩曲」と続き、フィナーレはネマニャの真骨頂であるラヴェルの「ツィガーヌ」。この「ツィガーヌ」が燃えに燃えた演奏で、会場はやんやの喝采に包まれた。この公演評は「公明新聞」に書く予定である。
 彼の演奏はもう10年以上聴き続けているが、常に熱く深く燃えたぎる。この夜、CDのサイン会は長蛇の列となり、人気の高さをうかがわせた。
 今日の写真は、プログラムの一部。演奏姿勢がとても情熱的で魅力的だ。

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posted by 伊熊よし子 at 23:36 | クラシックを愛す
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