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ローマ歌劇場

 いよいよ、ローマ歌劇場の引っ越し公演が幕を開けた。
 昨日は初日のヴェルディ「椿姫」。ヤデル・ビニャミーニ指揮、ローマ歌劇場管弦楽団・合唱団・バレエ団、ソフィア・コッポラ演出、フランチェスカ・ドット(ヴィオレッタ)、アントニオ・ポーリ(アルフレード)、アンブロージョ・マエストリ(ジェルモン)という布陣だ。
 日本ではほとんどの人が初めて聴く歌手が多いと思うが、ヴィオレッタ役のドットはヴィオレッタが当たり役とのことで、非常に張りのあるのびやかな歌声の持ち主。演技力もあり、最後のシーンで彼女が亡くなる前にアルフレードを一途に思うアリアをうたい上げたときには泣いている聴衆もいて、これが「音楽の力」かと感慨深かった。
 アルフレード役のポーリは、もう何度もこの役をうたい込んでいるようで、最初から最後までヴィオレッタに愛を捧げる強い気持ちをひたむきに表現した。
 ジェルモン役のマエストリは非常に恰幅のいいバリトンで、堂々とした舞台姿と声量を誇る歌唱が光った。
 今回は、「ヴィオレッタを、私たちの時代に生きる女性として感じてほしい」というソフィア・コッポラの演出と、ヴァレンティノ・ガラヴァーニの各々の幕に合わせたヴィオレッタの華麗で味わい深い衣裳が特徴。
 初日は出演者全員の緊迫感と集中力に満ちた舞台となり、ヴェルディの名旋律の数々に酔うことができた。
この公演評は、「公明新聞」に書くことにしている。
「椿姫」は9月12日、15日、17日と上演され、プッチーニの「マノン・レスコー」が16日、20日、22日と続く。
 昨日は、先日のクレモナ出張の際に通訳・コーディネーターを務めてくれたローマ在住のIさんと再会した。彼女は今回の公演では照明係の通訳を担当しているため、帰国していたのである。
 終演後、ふたりでスペイン料理を食べに行き、オペラの話、仕事、近況などの話に花が咲いた。

 
posted by 伊熊よし子 at 23:00 | クラシックを愛す
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