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ユーチン・ツェン

 昨夜は、東京オペラシティコンサートホールにジェームス・ジャッド指揮アジアユースオーケストラのコンサートを聴きにいった。100名のメンバーを有するこのオーケストラは,中国、香港、台湾、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムから選出された若き音楽家で構成されている。各地でのきびしいオーディションによって選ばれ、世界中で演奏活動を展開しているという。
 昨日のコンサートでバーバーのヴァイオリン協奏曲のソリストを務めたのは、台湾出身で現在はアメリカを拠点に世界各地で演奏を行っているヴァイオリニスト、ユーチン・ツェン。カーティス音楽院で学び、国際コンクールの受賞歴も多く、2015年のチャイコフスキー国際コンクールで第1位なしの第2位に輝いた注目株である。
 デビュー・アルバムは、グラモフォン・レーベルからリリースされた「REVERIE〜ヴァイオリン小品集」(ユニバーサル)。タルティーニ、ショパン、モーツァルト、エルンスト、チャイコフスキー、ヴィエニャフスキの作品を収録し、ピアノは実力派のロハン・デ・シルヴァが担当している。
 ユーチン・ツェンの演奏は、録音でも感じたことだが、力任せにガンガン飛ばす現代的な奏法とは一線を画すもので、おだやかで古典的でゆったりしたテンポを維持した音楽作り。バーバーの演奏も、旋律の美しさを生かしたみずみずしい演奏だった。
 今日は、そのユーチン・ツェンにインタビュー。台湾でヴァイオリンを始めたときのこと、コンクールへの挑戦、恩師イダ・カヴァフィアンとアーロン・ロザンドの教え、コンクール後の活動の広がり、デビュー録音について、共演のロハン・デ・シルヴァについてなど、さまざまなことを聞いた。このインタビューは、「intoxicate」に書く予定になっている。
 音楽同様、ユーチン・ツェンはインタビューの受けごたえもとても感じがいい。時折、笑顔を交えながら、一生懸命話してくれる。子ども時代のユニークなエピソードも教えてくれた。
 彼は2019年3月にはミハイル・プレトニョフ指揮東京フィルハーモニー交響楽団との共演で、得意とするチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と、大好きなコンチェルトだというグラズノフのヴァイオリン協奏曲を演奏することになっている。
 記事が掲載されるのは、そのコンチェルトの演奏の直前になりそうだ。
 実は、ユーチン・ツェンは昨日が24歳のお誕生日。今日は音楽事務所の担当のIさんがバースディケーキを買ってきてくれたため、大喜び。写真は、ケーキを前に笑顔のユーチン。

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 使用楽器は、台湾の奇美文化財団から貸与されているジュゼッペ・グアルネリ・デル・ジェズ製作の1732年製のヴァイオリン。その楽器も一緒に写させてもらった。

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posted by 伊熊よし子 at 23:14 | 情報・特急便
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