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ワールドカップ決勝

 ロシアW杯が、いよいよ決勝を迎える。
 連日、寝不足になりながらテレビ観戦していたが、応援していたスペインが敗退してからはちょっとトーンが下がり気味だった。
 しかし、決勝はフランスとクロアチアという組み合わせになり、20年前を思い出した。
 三大テノールのコンサートは、W杯の決勝前夜祭に行われており、当時ロサンゼルスのドジャースタジアム、パリのシャンドマルスなどに取材に出かけていた私は、1998年のパリでW杯を観戦することができたのである。
 これに関しては、すでにブログにも書いているから、「しつこいなあ」「そんなに自慢するなよ」「ハイハイ、わかりました」という人はスーっと飛ばしてくださいな(笑)。
 1994年のLA大会のときに、私がサッカー好きだと知った現地のコンサートの担当者は、「ええっ、きみサッカー好きなんだ。じゃ、イタリアとブラジル戦のチケット取ってあげたのに」といった。
「本当ですか、そんなことができるの?」
 ただし、私の飛行機はすでに決まっていて、ロベルト・バッジョの熱烈なファンだった私は、後ろ髪を引かれる思いでLAをあとにした。
 そして成田に着いたとき、バッジョがPKを外し、ブラジルが優勝したことを知った。
 そのときの無念な思いがあったため、4年後にパリに取材に行くと決まったとき、「リハーサルにかからない時間帯で、どこの国でもどんな組み合わせでもいいから、チケットお願いします」と頼んでおいた。
 担当者が用意してくれたのは、フランス対クロアチアだった。当時のフランスは黄金世代で、ジダン、プティ、テュラム、リザラス、アンリ、アネルカ、デサイー、デシャン、カランブー、トレゼゲ、ジョルカエフらそうそうたるメンバーだった。クロアチアにはシュケルがいた。そんな輝かしい選手が実際のピッチにいる。もう興奮を通り越して、生涯忘れられない記憶に残る試合となった。
 だが、まさかフランスが優勝するとは思わなかった。あれから20年、デシャンが監督になり、フランスは若手を起用して決勝まで勝ち上がってきた。一方、クロアチアには、個性的なモドリッチがいる。(私、この人のファンです)
 さて、どんな決勝になるのだろうか。ライヴで見なくっちゃね。
posted by 伊熊よし子 at 23:42 | 日々つづれ織り

クレモナの弦楽器製作アカデミー

 今回クレモナの取材では、国立の弦楽器製作学校ではなく、新しくできたという私立の弦楽器製作アカデミーを訪ねることができた。
 ここはアジアからの生徒も多く学んでいて、みな熱心に製作に励んでいた。
 教えている先生たちも、実力派ぞろい。クラシカルな製作方法にのっとり、そこに新たな技術をプラスしている。まさに伝統と革新を感じさせるものだった。
 作業の工程を見学させてもらったが、非常にこまかく根気のいる仕事で、かなりの時間と忍耐を必要とする。本当に好きでなければ、続かない仕事だと思った。
 このアカデミーは大きな古い石造りの建物を借りていて、広い中庭もあり、とても静かな環境だった。
 今日の写真は、出来上がったヴァイオリンを試奏している学生。部屋の外から写真を撮らせてもらったが、窓から光が入り、一幅の絵のようで、扉が額縁のように見えた。彼は、J.S.バッハの無伴奏作品の一部をひたすら弾き続けていた。

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 もう1枚は、アカデミーの外観。今回はこうした石造りの建物をいくつも見たが、みんな多少暑くても冷房はほとんどつけず、窓を開けて自然な空気のなかで作業をしたり、生活をしていた。

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posted by 伊熊よし子 at 22:25 | 麗しき旅の記憶

デア・リング東京オーケストラ

 西脇善訓さんはレコード会社勤務を経て友人とレコード会社を設立し、プロデューサーとしてさまざまなCD制作に携わってきた。私は長年のおつきあいがある。
 その西脇さんが今度はデア・リング東京オーケストラを設立し、指揮者を務めることになった。すでに5枚の録音をリリースしているが、いよいよこのコンビによるコンサートが実現することになった。
 8月31日、三鷹市芸術文化センター「風のホール」で16時開演である。プログラムはモーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲、メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」、ベートーヴェン:「ロマンス」(ヴァイオリン独奏:森岡聡 指揮者なし)、ベートーヴェン:交響曲第7番。
 今日は、その西脇さんにデア・リング東京オーケストラの結成から現在まで、これまでの録音のこと、デビュー・コンサートのことなどをインタビューした。
 この記事は次号の「日経新聞」に書く予定にしている。
 西脇さんはホールをひとつの楽器に見立て、オーケストラのメンバーがそれぞれボウイングなどを自由に行い、指揮者のタクトを見て演奏するのではなく、各人が聴衆の方を向き、ホールの「空間力」を意識しながら演奏するという画期的なシステムを創り出した。
 それはバイロイトでワーグナーの音楽を聴いたことや、偉大な指揮者ミシェル・コルボの音楽の作り方などからインスパイアされ、自身の目指す響きをひたすら追求した結果だという。
 インタビューでは、目指す空間力について、熱く深く雄弁に語ってくれた。
 このコンサートはライヴ収録されることになっている。新たなオーケストラの響きが生まれる瞬間に立ち会うことができる。本当に楽しみである。
 今日の写真は、神宮前のレストランでランチをご一緒したときの西脇さん。コンサート、期待しています、頑張ってくださいね。

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posted by 伊熊よし子 at 23:26 | 情報・特急便
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