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クレモナ

 昨日、イタリア・クレモナへの出張から帰国した。
 今回は、ヴァイオリン工房、楽器博物館、ストラディヴァリの家、教会、楽器制作のアカデミーなど多岐に渡る場所を訪れて取材し、楽器製作者や関係者にインタビューを行い、室内楽のコンサートも聴くことができた。
 クレモナはストラディヴァリゆかりの地。この古都は中世のままの街並みを守り、その時代にタイムスリップしたよう。
 記事は「家庭画報」の9月号(8月1日発売)で掲載される予定である。
 まずは、クレモナの中心にあるトラッツォ(鐘塔)とドゥオーモの写真から。ホテルはこの近くだったため、クレモナのシンボルであるこのふたつの建物の前は毎日通った。
 日中は33度くらいになり、強い日差しがまっすぐに降り注いでくる。連日あちこちの取材で、昔ながらの丸い石が連なった石畳を1万歩以上歩いたため、いまはもうクタクタである。
 ただし、今回のクレモナは本当に充実した取材ができたため、それを順次紹介していきたいと思う。もちろん雑誌の発売前は無理ゆえ、さまざまな周辺取材をからめていきたいと思う。
 今日の写真は、トラッツォとドゥオーモ。このコムーネ広場は市民や観光客の憩いの場となっており、これらを眺めながらゆっくりお茶を飲むことができるカフェがある。
 あまりに暑く、のどが渇いてたまらないため、私たち取材班は毎日このカフェでのどを潤した。

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posted by 伊熊よし子 at 23:13 | 麗しき旅の記憶

第19回別府アルゲリッチ音楽祭ライブ映像

 2017年の「別府アルゲリッチ音楽祭」は、マルタ・アルゲリッチと小澤征爾かベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番で共演するというビッグニュースに湧いた。
 この年は世界に向けて音楽祭のWEB発信が行われたこともあり、両者の共演は世界の音楽ファンの間でも大きな話題となった。
 その映像がリリースされた。今日は「記録から記憶へ」のコーナーで、そのDVDを紹介している。ぜひ、読んでくださいね。
 
posted by 伊熊よし子 at 21:41 | 情報・特急便

ベルリンのレストラン

 海外出張はとてもスケジュールがタイトで大変だが、その土地の食文化に触れるチャンスが多い。お料理が大好きな私は、ランチやディナーがいつも楽しみ。
 先日のベルリン出張では、旧東ドイツ側の老舗のレストランを訪ねることができた。

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 ここは外観も内装も当時の様子をいまに伝え、タイムスリップしたよう。非常に静かな場所に位置し、予約を入れて訪れるお客さまたちも、上品で物静か。食事中に声高に話したりしない。
 お料理はお肉の煮込みやシュニッツェルのようなもの、ステーキやお魚のグリルのようなものが主体で、ポテトが山ほど付いてくる。まさに、ドイツ料理である。
 印象的だったのは、お料理よりもお店に流れる空気。飾ってあるものも、ビールをつぐ機械も、絵や写真も旧東ドイツをほうふつとさせる。

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 私は、まだ壁が崩壊する前の旧東ドイツを訪ねたときのことを思い出し、しばし感慨に浸った。
 ここに座っているだけで、外の景色を眺めているだけで、なんだか歴史をさかのぼっているような感じ。旅というのは、ある風景を目にすると、一瞬にして以前の記憶が蘇ってくるものである。

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 1987年、私はフランスからやってきたカメラマンとふたりで、J.S.バッハの足跡をたどる旅をした。旧ベルリンから徐々に南下し、ワイマール、ライプツィヒ、アイゼナハまで回った。
 その後、壁が崩壊してからまたバッハの取材を行ったが、それぞれの町の変貌に目を見張ったものだ。開発が進み、近代化がなされ、町は一気に都市化していった。
 でも、私は最初に訪れたときの旧東ドイツの空気を忘れることはできない。
 今回、このレストランで食事をし、ひとり静かに思い出をかみしめた。
 
posted by 伊熊よし子 at 18:34 | 美味なるダイアリー
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