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安曇野のみずみずしい野菜

 松本に住む友人のTちゃんが、みずみずしい安曇野の野菜を送ってくれた。
 いつものことだが、箱を開けた途端、安曇野の空気がふんわりとただよってくるようで、しばし野菜をボーっと眺めてしまう。
 今回は、ロメインレタス、ラディッシュ、トマト、春菊、本わさび、アスパラガス、紫アスパラガスが入っていた。
 う〜ん、見事な色合い、すばらしく新鮮な香り、山の空気を全身にまとう思いにとらわれる。
 本わさびには、特別に説明書が付いていた。
〜すりおろし方〜
 茎を取り、上部の方からなるべく目のこまかいおろし器を使っておろすと、風味、辛味、色味が良いです。
〜保存方法〜
 残ったわさびは水道水で濡らしたキッチンペーパーで包み、密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。約1カ月もちます。表面が黒ずんできますが、薄く皮をむけば大丈夫です。
〜おいしい食べ方〜
 お刺身、お肉、お蕎麦はもちろん、バニラアイスにのせたり、クリームチーズと混ぜても美味。温かいごはんにかつおぶしとおしをょうゆとでわさび丼にしたり、マヨネーズと混ぜても良いです。

 この説明書を読み、そうか、こんな食べ方があったのね、と改めて本わさびの魅力を知った。
 安曇野の冷涼な空気と清涼な水で育った本わさびは、見事なまでにどっしりとした物で、東京ではなかなかお目にかかれない貴重な逸品としてある種の存在感を放っている。
 さて、今日はどんなお料理に挑戦しようかな。Tちゃん、ありがとう。仕事の疲れが一気に飛んでいくよ〜(笑)。

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posted by 伊熊よし子 at 17:04 | 美味なるダイアリー

リヴァプールでビートルズの足跡を辿る @

 2月初頭、ヴァシリー ・ペトレンコ指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団(ソリスト 辻井伸行)の取材でリヴァプールを訪れ、取材の合間を縫ってビートルズの4人の足跡を辿った。
 そのときに、「ビートルズのことなら何でも知っている」という生き字引のような男性に出会った。彼は生粋のリヴァプールっ子。何10年にも渡ってこの地でガイド兼ドライバーを務め、世界中から訪れるビートルズファンにゆかりの場所を紹介している。
 そんな彼から貴重な資料を見せてもらったため、何回かに分けてその資料を紹介し、私が撮影した写真とともにビートルズの足跡を辿りたいと思う。
 まず、ポール・マッカートニーの住んだ家から。資料では、「フォースリン・ロードの家」となっている。

 こちらはポール・マッカートニーが母のマリー(レット・イット・ビー“Let It Be”で登場するマリーは母の名から)、父のジムと兄のマイケルと1955年から1964年まで過ごした家。ポールにとって7軒目の家である。
母が助産婦や区の看護師を仕事としていたため、仕事場に近い家へいつも引っ越さなければならなかったのである。引っ越しも仕事のひとつだった。
 ポールの母は1953年に乳がんと診断され、1956年10月31日に亡くなっている。ポールはギターや大好きなロックンロールで心の痛みを癒したそうだ。
 父はコットンのセールスマンで、長時間仕事をしていたため、ポールは朝、自分で学校へ行く支度をし、バスに乗って通った。やがてロックンロールの方が学校より大事だと感じ始めたポールは、学校へ行かない日も出てきた。
 朝早く出勤し、夜遅く帰宅 する父は、ポールの欠席のことをいっさい知らなかった。ポールはジョンとジョージを電話で誘い、自宅でみんな一緒に練習をしていた。ジョンとポールの初期の作品の多くはここで作曲されている。
 ワン・アフター・909(The One After909)、アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア(I Saw Her Standing There)、ラヴ・ミー・ドゥ(Love Me Do)、シー・ラヴズ・ユー(She Loves You)、ホエン・アイム・シックスティーン・フォー(When I‘m 64 これを書いた当時、ポールはまだ15歳だった)。
 ポールの兄マイケルはアマチュア写真家で、ジョンとポールが作曲しているところやくつろいでいる様子の写真を何枚も撮った。マイケルはポールと一緒に学校を休んでいたのである。
 この家は、ナショナルトラストによって、ジョンとポールの作曲した思い出やビートルズの歴史の一部として、1977年購入された。その後、1950〜60年代ころの面影を取り戻すため、ポールの兄の力を借りて修復された。ポールは、1999年に突然この家を訪れたが、あいにくその日は閉ざされていたため、家のなかに入ることはできなかった。市民はこのとき、ポールの写真を撮りに集まってきた。

写真キャプション
 ポールが暮らしたフォースリン・ロードの家(写真中央がマッカトニー家、2階がポールの部屋だった)

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 柵の手前には、ポールの家だと示すプレートが置かれている。

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posted by 伊熊よし子 at 21:33 | 麗しき旅の記憶

フローリアン・ノアック

 新たな才能に出会えるのは、望外の喜びである。
 先日、1990年ブリュッセル生まれの若きピアニスト、フローリアン・ノアックにインタビューを行った。彼は「ある旅人のアルバム」をリリースしたばかり(キングインターナショナル)。
 このアルバムは、世界各地のさまざまな民俗音楽からインスピレーションを得た作曲家の作品で構成されている。ノアックは編曲家でもあり、いくつかの作品は超絶技巧を生かした編曲が施され、オーケストラ作品のような変貌を遂げたり、原曲のよさを生かしながらも異なる空気を孕む作品に変容したり…。
 ノアックは12歳からエリーザベト王妃音楽大学の天才児養成コースで学んでおり、その後さまざまな師から教えを受けている。
 いまは編曲家としても名が知られ、ベレゾフスキー、バシキーロフ、カツァリスから編曲作品の依頼があるという。
 音源を聴いたときは、ものすごくこだわりの強い「オタク」的な人なのかと思ったが、実際に会ってみると、実にフランクで人なつこく、どんな質問にもことばを尽くしてじっくり話してくれるナイスガイだった。
 このインタビューは「intoxicate」に書く予定になっている。

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 音楽に対する考えがとてもユニークで、話もおもしろく、とても感じがいい。編曲の話を詳しく聞いていたら、「いま書いているのは、これだよ」と楽譜を見せてくれた。
 その楽譜は見事なまでに美しく、整然とした音符が並んでおり、きれいな譜面に驚かされた。

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 今回の来日は1回のリサイタルだけで、なんと1泊の東京滞在。でも、インタビュー後の数時間は自由時間に当てるそうで、「これから福間洸太朗くんと遊びに行く」といっていた。次回はぜひ、ゆっくり滞在してほしいものだ。

 
 
posted by 伊熊よし子 at 22:09 | クラシックを愛す
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