ブログ

ルース・スレンチェンスカ

 今日はサントリーホールに、ルース・スレンチェンスカのピアノ・リサイタルを聴きに行った。
 彼女は1925年カリフォルニア生まれ。父親はポーランド出身のヴァイオリニストである。3歳のときにその父親からピアノを習う。やがてラフマニノフをはじめとする歴史に名を残す多くのピアニストに師事し、国際舞台で活躍。46歳からは教育の面でも活動を行った。
 93歳の現在も、現役ピアニストとしてステージに立ち、幅広いレパートリーを披露している。
 今夜のプログラムは、前半がショスタコーヴィチの24の前奏曲とフーガ 作品87-5 ニ長調、J.S.バッハの24の前奏曲とフーガ BWV850 ニ長調、ブラームスの3つの間奏曲 作品117、ブラームスの2つの狂詩曲 作品79。後半はベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番 作品31-2 ニ短調「テンペスト」、ラフマニノフの絵画的練習曲 作品33-7 変ホ長調、ショパンの練習曲 作品25-12 ハ短調。
 冒頭から、あたかも19世紀のピアニストが弾いているような馨しい香りを放ち、歴史的な奏法が横溢し、聴き手の心を一気に演奏に引き込んだ。
 各々の作品が長年弾き続けてきた練られたものだったが、とりわけショパンではえもいわれぬ気高さと情感が満ちあふれ、自然なルバートが際立っていた。
 終演後は、スタンディングオベーションとなり、拍手はいつまでも鳴りやまなかった。
 こんなピアニストがいるなんて、本当に驚きである。「幻のピアニスト」と称されているのもうなずける。
 明日はインタビューである。どんな話を聞くことができるだろうか、心が高揚する思いだ。
 今日の写真は、サイン会に臨むルース・スレンチェンスカ。長蛇の列だったから、大変だろうな。

y3030_R.JPG

 
posted by 伊熊よし子 at 23:13 | クラシックを愛す
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
検索ボックス