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小林愛実

 若手ピアニストの小林愛実は、2010年にCDデビューを果たした。当時、14歳。このときからライナーノーツを書き、インタビューを行い、ずっと演奏を聴き続けている。
 そんな彼女は、2013年からフィラデルフィアのカーティス音楽院に留学。2015年にはショパン国際ピアノ・コンクールを受け、ファイナリストとなった。このときの模様はテレビで放映されたため、多くの人が彼女の演奏に触れることができた。
 しかし、優勝&入賞はできなかったため、その後しばらくはずいぶん落ち込んだようだ。
 だが、以前もブログに綴ったが、コンクール後一緒に食事をしたときに、「もう吹っ切れました」と明るく話すのを聞き、ホッと胸をなでおろしたものだ。
 昨日は、しばらくぶりに愛実さんにインタビュー。会うたびに大人っぽくなっていく彼女に驚きながら、コンクール後のこと、いま勉強していること、そして4月4日にリリースされる「ニュー・ステージ〜リスト&ショパンを弾く」(ワーナークラシックス、インターナショナル契約)について、さまざまなことを聞いた。
 このインタビューは、「CDジャーナル」に書く予定になっている。
 愛実さんは、ショパン・コンクール前からの悩み、コンクール時の様子、いまカーティス音楽院での仲間たちとの交流、共演、研鑽のこと、今後のコンサートの予定から夢まで、幅広く語ってくれた。
 実は、今回のライナーノーツも担当したため、音源はずっと前に耳にすることができた。そこには、成長した小林愛実が存在していた。
 プログラムの組み立て、各作品への取り組み方、録音時の様子など、とても興味深い話を聞くことができた。
 そのインタビューが終わり、昨日はトッパンホールに向かい、アレクサンドル・タローのリサイタルを聴いた。これは「異才たちのピアニズム2 ピアノ音楽の本質を伝える才知との邂逅」と題されたもので、クープランの「クラヴサン曲集より」、シャブリエの「10の絵画的小品より」、ドビュッシー(タロー編)の「牧神の午後への前奏曲」、ラヴェルの「鏡」というタローならではのこだわりの選曲。
 彼の演奏は、みずみずしい響きとクリアなタッチが特徴だが、オール・フランス作品でもそれは健在。とりわけ、クープランの「葦」が印象に残った。
 この曲は、私が以前チェンバロを弾いていた時代に愛奏していたもので、タローの凛としたピアノの響きで聴くと、また異なる味わいが心に染みた。

 今日の写真は、インタビュー後の小林愛実のワンショット。タイトスカートを履いていたからか、本当に大人っぽかった。もう8年のつきあいになる。こっちは年取るわけだ(笑)。

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posted by 伊熊よし子 at 18:06 | 情報・特急便
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