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慈照寺(銀閣寺)

 昨春、京都に仕事部屋をもってから、お寺や神社を巡る方法が変わった。
 以前は一日に数か所を足早に訪れ、なんとか多くの物を見たり訪ね歩いたりしたものだが、いまは一日に一箇所だけ、ゆっくりと訪れることにしている。
 しかし、京都はどこにいっても大変な混雑で、有名な場所は人を見にいっているような感じになってしまう。
 それでも、時期や時間を工夫すれば、少しはゆっくり見ることができる。
 先日、混んでいるだろうと長らく敬遠していた慈照寺、銀閣寺を訪れた。もちろん人は多かったが、ちょっと場所を変えると、だれも人が入らない写真を撮ることができた。
 観音殿の正面ではなく、裏側に回ったのである。
 いつもとは違う場所から眺める銀閣寺は、これまた風情があり、緑豊かでなかなか趣がある。
 こういうところでは、ゆったりとした時間が流れている。
 いつも思うことだが、京都は時間の流れ方が東京とは微妙に異なる感じがする。単に私の思い込みかもしれないが、地下鉄に乗っても、カフェに入っても、道を歩いていても、せかせかした感じがしないのである。
 やはり、これが古都のもつ偉大な力なのかもしれない。
 今日の写真は、銀閣寺を裏側から眺めた写真。ずっとこの場にいたいような気分になった。

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posted by 伊熊よし子 at 21:54 | ゆったりまったり京都ぐらし

アンドリス・ネルソンス

 今日は、サントリーホールにアンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団の演奏を聴きに行った。
 今回のボストン交響楽団の日本ツアーは、11月3日から9日までの9公演。11月4日は大阪・フェスティバルホールでコンサートが行われたが、「フェスティバルホール・ニュース」にネルソンスの記事を寄せたので、それを下記に紹介してみたい。
 ここに書いたように、ネルソンスの才能はとてもすばらしく、今夜のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(ソリストはギル・シャハム)もショスタコーヴィチの交響曲第11番も、オーケストラとの強い絆を感じさせるもので、聴きごたえ十分だった。
 今日は皇太子ご夫妻ご臨席のもと、ボストン響もシャハムもネルソンスも力が入り、会場は熱気に包まれた。、

[聴き慣れた作品に新風を吹き込み、新たな世界を生み出すアンドリス・ネルソンスの魔力]

 いま、次代を担う指揮者のなかで、大きな注目を浴びているのがアンドリス・ネルソンスである。彼はラトビアでトランペット奏者としてキャリアをスタートさせ、やがて指揮者の道を歩むようになる。ドイツ・フィル、ラトビア国立歌劇場、バーミンガム市交響楽団の首席指揮者や音楽監督を経て、2014年にはボストン交響楽団の第15代音楽監督に就任。2017〜18年のシーズンにはライブツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスター(楽長)にも就任している。
 ネルソンスは聴き慣れた作品に新たな風を吹き込み、その作品の異なった魅力を前面に押し出す指揮者。2010年にはウィーン・フィルと来日し、得意とするドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を演奏した。この「新世界」はこれまで聴いたどの演奏とも違った新しい世界を作り出すもので、各々の音が明快で流麗でエレガント。全編に豊かな「歌」があふれ、ドヴォルザークが作品に託したさまざまな感情が生き生きと映し出されていた。
 2013年11月にはバーミンガム市交響楽団と来日し、エレーヌ・グリモーをソリストに向かえたブラームスのピアノ協奏曲第1番と、交響曲第4番を披露。ネルソンスはこのブラームスにおいて、精緻な響きとタペストリーのようなこまやかな音をオーケストラから引き出し、えもいわれぬ美しく抒情的でほの暗いブラームスを生み出した。
 このときは、ヒラリー・ハーンをソリストに向かえたシベリウスのヴァイオリン協奏曲のプログラムもあり、その前にワーグナーの歌劇「ローエングリン」から第1幕の前奏曲が置かれ、シベリウスへと続き、後半はチャイコフスキーの交響曲第5番が組まれていた。
 この日もネルソンスは有名な作品に新たなスパイスを振りかけ、まったく新しい作品を奏でるような新鮮で劇的な曲作りを施した。
 いま、ネルソンスは歴史と伝統を誇るボストン交響楽団とショスタコーヴィチの全交響曲ライヴ録音を展開中で、その演奏は刺激的で斬新性に富み、世界中の熱い目が注がれている。今回の来日公演ではそのショスタコーヴィチを聴くことができ、さらにのびやかで歌心に満ちた弦を聴かせるギル・シャハムとのチャイコフスキーも味わえる。
 ネルソンスの演奏に触れると、からだの奥からエネルギーが湧いてくるような不思議な力を感じる。今回も「音楽の力」をまとい、脳が活性化し、全身が再生するに違いない。

 今日の写真は、「フェスティバルホール・ニュース」の一部。

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posted by 伊熊よし子 at 00:00 | クラシックを愛す
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