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フォルテ・ディ・クアトロ 2

[オーディションまでの経緯はさまざま。全員が子ども時代から無類の音楽好き]

 ここで、4人のこれまでのキャリアについて自ら語ってもらいたいと思う。レコード会社のプロフィールで紹介していることは割愛し、オーディションまでの経緯を簡単に…。まず、コ・フンジョンから。

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「ぼくは昔から音楽が好きで、とにかく音楽の仕事に就きたかった。演技にも興味があったため、ミュージカルに携わることになったんです。本格的にミュージカルの舞台に立ったのは2009年から。いろんな人と共演し、韓国の有名な女優の相手役をしたこともあります。その後、プロデューサーとしての仕事に興味を抱き、もっと自分の違う面を出したいなと考えていたとき、このオーディションを知り、そのコンセプトに共感し、これまで自分が勉強してきたこと、積み重ねてきたことが生かせるのではないかと判断して応募しました。結果的にすばらしいメンバーと出会え、いろんな可能性が広がった。いまはステージでうたうときには、全体をいかにプロデュースすべきかも考えています。初めてのレコーディングのときはみんなすごく緊張したけど、全員がコンディションを整え、最高の状態で臨みました」
 次いでキム・ヒョンスの登場。

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「ぼくは、ソウル大学ではクラシックを専門に学びました。卒業後、実質的には6年前から歌手としての活動を続けています。主としてクラシックの活動で、オペラをうたうのが大好きです。ぼくも韓国の女優と共演したことがあり、テレビやラジオ出演も経験しました。オペラでは主役のテノールをうたうのが大好きで、6カ月間ひとつの作品に集中したこともあります。兵役にいっているときは、軍楽隊で演奏していました。そのときは、クラシック以外の曲もうたい、さまざまな曲に出合った時期です。オーディションに応募したときは、得意とするオペラ・アリアを中心にうたいました。デビュー・アルバムの録音は、確かに全員が全力を出し切ったけど、いま考えるともっと何かできたと思う。ぼくにとっては、少し物足りない。もっと完璧な美を追求しなくてはならないと思っています」
 イ・ビョリはシンデレラボーイだが、彼のオーディションまでのいきさつはとてもおもしろい。

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「ぼくも子どものころから音楽が大好きで、フルートを演奏していました。ヴォーカル・グループのリーダーや合唱隊のリーダーを務めたこともありますが、目立つことは何もありませんでした。神学大学に進み、そのなかで音楽を基礎から学びました。このときに何か楽器も演奏したかったのですが、楽器を新たに買わなくてはならない。そのお金がなかったため、自分を楽器としてとらえる“歌”に集中することにしました。公園にいってうたったり、夜中に湖にいって大声を出したり、いろんなことをしています」
 ところがある日、イ・ビョリの運命を決めるできごとに遭遇する。
「公園の水たまりに蛇がいて、かまれてしまったんです。ぼくは兵役に就いていたころ、北朝鮮の国境沿いの水たまりで、いつも訓練のじゃまになるからと蛇を素手で排除していたため慣れていると思ったら、これが大まちがい。すさまじい毒蛇だったんです。週末だったため病院が開いていなくて、どんどんからだに毒が回り、治療を受けたときには瀕死の状態。入院中、人生には何が起こるかわからない、人はいつ死ぬかわからないと思い、何かチャンスがあったら試すべきだと考え、友人が紹介してくれたオーディションに挑戦したんです。いまでも、蛇にかまれた指は麻痺しているんですよ。でも、ぼくにこういうチャンスを与えてくれたんだから、蛇には感謝すべきかも(笑)」
 隣で笑っていたTJソンが、最後に自己紹介をする。彼の本名はテジン・ソンだが、学生時代からTJソンと呼ばれている。

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「ぼくはヒョンスと同じ大学で学びました。子どものころからインターナショナル・スクールで学び、海外で過ごすことが多かった。ソウル大学に入学する前も、フランスのホテル経営学科で勉強することが決まっていたんです。ただし、幼いころから音楽が大好きだったのでソウル大学で音楽を幅広く学びたいと思い、入学を決めました。ところが、大学ではクラシックが中心だった。もちろんそこではみっちり勉強し、兵役にいってからいろんなジャンルの曲をうたうようになったんです。ぼくはクロスオーバー・ミュージックが韓国に根付くことを希望しているため、このオーディションは願ってもないことでした。こうしていいメンバーに出会うことができましたし、マーケットが少しでも広がればいいと思っています。デビュー・アルバムでは、ひとりでも多くの人に自分たちのいろんな面を知ってほしいとさまざまな曲を入れましたが、今後はあるコンセプトに基づくアルバムを考えています」
 TJはひとりバスで声が低いため、テノールの3人を客観的に見ているような感じがする。大きく俯瞰してこのユニットをとらえているようだ。それが証拠に、彼はフォルテ・ディ・クアトロをこう説明してくれた。
「ステージの立ち位置で説明すると、向かって一番右がハイヴォイスのヒョンス。繊細で美しい高音の持ち主。ヒョンスよりちょっと低めのフンジョンは、ミュージカルで鍛えた表現力が武器。そして左から2番目がハイヴォイスのビョリ。のどが強く、リズム感もあり、ノリがいい。一番左がバスのぼく。だから、右からhigh、middle、high、lawというわけ。わかりやすいでしょう」
posted by 伊熊よし子 at 10:35 | 終わりよければ…取材奮闘記
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