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安曇野の野菜と果物

 シーズンが始まり、連日コンサートやインタビュー、締め切りなどに追われ、ドタバタしていたら、松本に住む親友のTちゃんから「安曇野の野菜と果物を送るね?」と連絡が入った。
 そして今日の午前中、届きました。信州の空気とともに、色とりどりの秋の味覚の入った箱が…。
 開けてみると、スタークリムソンペアーとバートレットという、初めて聞く名前の洋梨、シナノピッコロというかわいいりんご、それにローリエの葉とドライフルーツの巨峰レーズンと同じくドライフルーツのあんずが入っていた。そして、特筆すべきは、本ワサビが一緒に入っていたことである。
 う?ん、これはいいおさしみを見つけてこなくっちゃね。この本ワサビを見ただけで、もう心はお魚屋さんに飛んでいる(笑)。
 まさに安曇野の初秋の風が吹いてくる感じだ。ナマの果物は、色づくまで少しだけ常温に置いておく方がいいと書いてある。
 Tちゃんによれば、今回の野菜と果物は、スイス村の隣に昨年オープンしたハイジの里で購入したものだそうだ。
 いいよねえ、こういう新鮮な野菜や果物がすぐに手に入るなんて。
 今日の写真は、届いたばかりの安曇野のフレッシュ食材。これらを眺めながら、いろいろレシピを考えていると、疲れがパーッとどこかに飛んでいく感じ。


 
 
タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 23:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 美味なるダイアリー

クラウス・フロリアン・フォークト

 明日からいよいよ「タンホイザー」が始まる。
 そこで、「インタビュー・アーカイヴ」第74回は、クラウス・フロリアン・フォークトの登場。「タンホイザー」のタイトルロールをうたう。

[日経新聞 2012年6月28日 夕刊]

聴き手を別世界へといざなうテノール、
クラウス・フロリアン・フォークト


 この6月、新国立劇場でワーグナーのオペラ「ローエングリン」が全6回上演された。主役をうたったのは、いまヨーロッパで大ブレイクしているヘルデン・テノール(華麗さと量感をもってオペラの英雄的役割をうたうテノール)、クラウス・フロリアン・フォークト。ドイツ出身の彼はハンブルク・フィルの第1ホルン奏者としてキャリアをスタートさせたが、声のすばらしさを見出され、やがて歌手に転向した。

10年かけて役を磨く

 オペラ歌手として活動を開始したのは1997/98年シーズン。フレンスブルク歌劇場で腕を磨き、やがて国際舞台へと飛翔していく。「ローエングリン」をうたったのは10年前。エアフルトの歌劇場が初めてだった。
「最初はオーケストラとのやりとり、指揮者や演出家の指示など、さまざまな面での対処が難しかった。この役は長時間にわたり声のコントロール、体力、精神面など多くのものを要求されます。ワーグナーは声の色彩、歌詞の発音、ダイナミズムなどすべてにおいて幅広いものを求めて作品を書いています。それを10年かけて一歩一歩経験のなかから会得してきました」
 
チームプレイを好む

 今回の「ローエングリン」では、声の響き、歌詞の表現、演技などあらゆる面で傑出し、聴き手を異次元の世界へと運ぶ幻想的な舞台を作り上げた。10年の成果がそこには宿っていた。
「私のモットーは毎回異なる歌を披露すること。いつも新鮮な気持ちで舞台に臨み、2度と同じ演奏はしません。それがオペラの醍醐味ではないでしょうか。うたっている間は日常生活から切り離され、別世界へと旅に出ているような気分。聴いてくださるかたと一緒に旅に出るわけです。オペラは始まってみないとどんな演奏になるかわからない。その日の調子が物をいうからです。共演者とみんなでひとつの物を作り上げていく、そこに一番の魅力を感じます。私はチームプレイが大好きで、オーケストラで演奏しているときも楽しかったのですが、いまも毎回演奏を心から楽しんでいます」
 フォークトはこれまでモーツァルト「魔笛」のタミーノからコルンゴルト「死の都」のパウルまでさまざまな役をうたってきたが、それらの得意とする役を1枚のCDに収めた。題して「ヘルデン」(ソニー)。ここには本人が何度も口にする、「声と表現の幅広さ」を要求される役が詰まっている。
「私は楽譜に書かれた音符をこまかく見ていくようにしています。付点音符から休符まで、作曲家が意図したことは何かと探求していく。そして呼吸法も大切です。ホルンを吹いていましたから歌手になったときは呼吸法の訓練がずいぶん役に立ちました」 
 来春の「東京・春・音楽祭」では、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のヴァルターをうたう予定。これもフォークトの当たり役である。
「ワーグナーは声のために作られた作品が多い。楽譜に忠実にうたうと、なんと歌手にとって自然な曲なのだろうと感動を覚えます。来年、よりうたい込んだヴァルターを聴いてください」

 このインタビューから、はや5年。そのフォークトが、テノールの難役といわれるタンホイザーに挑む。ワクワクする思いだ。
 今日の写真は、新聞の一部。いつもふわりとした長髪だが、今回の来日記者会見でも、素適なヘアスタイルだった。

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posted by 伊熊よし子 at 18:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | インタビュー・アーカイヴ

バイエルン国立歌劇場2017日本公演記者会見

 今秋の大きな話題となっている、バイエルン国立歌劇場の来日公演。9月21日、25日、28日はワーグナーの「タンホイザー」(NHKホール)、23日、24日、27日、29日はモーツァルトの「魔笛」(東京文化会館)が上演される。
 今日は、同歌劇場総裁のニコラウス・バッハラー、同歌劇場音楽総監督、「タンホイザー」の指揮を担当するキリル・ペトレンコ、「タンホイザー」のタンホイザー役のクラウス・フロリアン・フォークト、エリーザベト役のアンネッテ・ダッシュ、ヴェーヌス役のエレーナ・パンクラトヴァ、ヴォルフラム役のマティアス・ゲルネが開幕記者会見を行った。
 バイエルン国立歌劇場は、6年ぶり7回目の来日公演となる。初来日は1974年、すでに40年以上前のこととなり、その間、来日ごとに強い印象をもたらす演奏を披露してきた。
 今回、ペトレンコは初来日。インタビューに応じないことで知られているが、その理由を聞かれると…。
「日本だけではありません。世界のどこでもインタビューには応じていません。私は、自分の仕事について語ることはしない方がいいという考えなのです。指揮者は、音楽を伝えるのはことばではなく演奏で伝えるべきだと思うからです。それに、指揮者は秘密があった方がいいでしょう」
 これまで肉声で語った記事を読んだことがなく、インタビュー嫌いで知られていたため、とても気難しいタイプを想像していたのだが、ペトレンコはとてもおだやかで優しい表情をしている。話し方もごく自然で、表情豊かである。
 今日の記者会見では、バッハラー総裁が4人の歌手を紹介する役目を担い、それぞれの歌手が「タンホイザー」への抱負を語った。
 全員が、自身の役柄に対して非常に責任と誇りを抱き、日本でうたえることに大いなる喜びを感じていると話した。
 ペトレンコは今回初来日ゆえ、質問が集中。彼自身の音楽に対峙するときのモットーは、「リハーサルがすべて」。リハーサルを存分に納得いくまで行えば、本番はもう自分は何もすることがないとまでいい切った。
 これを受けて、フォークトやゲルネもみな「ペトレンコのリハーサルではたくさんのことを学べる。彼ほど楽譜とテキストを正確に深く読み込む指揮者はいない。リハーサルはすばらしく効率的で内容が濃く、1分たりとも無駄な時間はない」と口をそろえた。
 ペトレンコは、録音よりもライヴが重要で、生きた音楽こそ価値があり、その場でしか味わえない音楽を聴いてほしいと力説。
 バッハラー総裁も、世の中はどんどん進歩し、オペラのライヴ配信なども発達しているが、歌劇場に足を運んでぜひライヴを堪能してほしいと語った。
 明日からリハーサルが始まり、いよいよ21日に「タンホイザー」が幕開けする。キリル・ペトレンコの手腕に期待が高まり、すばらしい布陣の歌手陣に注目が集まる。
 今日の写真は、記者会見の様子と、ペトレンコ。
 ペトレンコは初めての日本だが、数日いただけで、「もう日本食のおいしさにまいってしまって…」と笑っていた。






 
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posted by 伊熊よし子 at 22:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報・特急便
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