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岡崎慶輔 コンサート

 月末の入稿に追われ、息をつく間もない。
 ブログもきちんと書きたいのだが、まだ原稿締め切りをたくさん抱えているため、今夜はあまり余裕がないのが現状だ。

 昨日は、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワに岡崎慶輔のコンサートを聴きにいった。
 2016年に始まった「第1回ニーノ・ロータ国際指揮コンクール」の優勝者、伊藤翔指揮による神奈川フィルとの共演で、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番である。
 また、時間ができたときに、演奏についてはゆっくり綴りたいと思う。
 今日の写真は、終演後の岡崎慶輔。「汗びっしょりで、すみません」といっていたが、まさにすばらしいブルッフのあとは、熱気を帯びたアドレナリン全開の表情をしていた。
 
タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラシックを愛す

岡崎慶輔

 ヴァイオリニストの岡崎慶輔には、長年会う機会がなかった。
 彼のCDデビューは2000年12月。「岡崎慶輔デビュー!」と題したアルバムで、R.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ他が収録され、このライナーノーツを担当した(コロムビア)。
 2005年、難関で知られるミュンヘン国際コンクールで優勝。2008年からはピアニストの伊藤恵とコンビを組み、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタをメインに据える録音シリーズを開始した。
 その最新録音のライナーノーツも担当したことから、なんとかご本人に会えないかと願っていたのである。伊藤恵からは、「慶輔くんが帰国したら、すぐに連絡するから」といわれていたのだが、なかなか帰国はかなわなかった。
 というのは、2010/2011年シーズンからチューリッヒ歌劇場のコンサートマスターに就任し、その仕事が非常に忙しくなったからである。
 ところが、願いはかなうもので、7月30日に昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワで行われる「3つの協奏曲」(伊藤翔指揮神奈川フィル)のソリストのひとりとして帰国。ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏することになったのである。
 今日は、この公演のために帰国している岡崎慶輔に滞在先のホテルで会うことができた。
 ふたりで、「ようやく会えましたね」とあいさつ。ヤマハの「WEB音遊人」のためのインタビューを行った。
 いまのチューリッヒ歌劇場での仕事から話は始まり、留学時代のこと、国際コンクールについて、子ども時代のこと、恩師から得たもの、今後の夢まで、ゆったりとした口調でひとつずつていねいに話してくれた。
「ぼく、山羊座のA型で、ひとつずつきっちり取り組まないと次に進めない性格なんですよ。コンサートマスターに就任したときは、一度にいろんなことをしなくてはならず、本当に大変でした」
 以前は、ずっと緊張していたが、ようやくいまは少しだけ余裕が出てきたとか。精神的に非常に大変なポストのようだ。
 岡崎慶輔の音楽は、美しい音色と情感あふれる表現、うたうような響きが特徴。その演奏は、彼のおだやかな語り口と同質のものを備え、聴き手の心を自由に開放させる。
 ようやく会えた彼は、音楽から想像していた通りの人だった。真摯で率直で気負いがない。
 実は、今回は伊藤恵との対談を予定していたのだが、この時期、彼女は渡欧中である。ご本人も「せっかくの機会なのに、すごく残念」といっていた。
 明日はブルッフを聴くことができる。本当に楽しみだ。
 今日の写真は、インタビュー後の1枚。
 もう1枚は、2016年にリリースされた岡崎慶輔&伊藤恵「Duo5」(フォンテック)。このアルバムは2016年のレコード・アカデミー賞「室内楽部門」を受賞した。ライナーノーツを担当した私は、「バンザーイ!」と叫んだものだ。そのジャケット写真。




タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 22:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | クラシックを愛す

辻井伸行

 毎月、「家庭画報」のカラーページの連載で辻井伸行の記事を書いているが、そのインタビューのなかで、いつも彼は「次にレパートリーにしたい作品はこれです」という話をしてくれる。
 それがあっというまにステージに登場するのである。
 練習に対する集中力、忍耐力、記憶力などには驚くべきものがあり、音楽における情熱には頭が下がる思いだ。
「昔から、ベートーヴェンの後期のピアノ・ソナタは絶対に演奏したいと思ってきました。まず、第30番作品109から始めたいと思います。それからもうひとつ、リストの《超絶技巧練習曲》の《鬼火》も、カッコいい作品なので大好きなんです。これもそろそろ勉強したいなと思っています」
 こう語っていたのは、つい最近のことである。
 ところが、7月2日から7月28日まで行われた「プレミアム・リサイタル」で、ベートーヴェンの作品109と「鬼火」がプログラムに入っていたのである。
 昨日は、紀尾井ホールにこのリサイタルを聴きにいった。前半は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」と同作品109。後半は、ドビュッシーの「映像」第1集と「喜びの島」、リストの「超絶技巧練習曲」より「鬼火」「夕べの調べ」「マゼッパ」。
 ベートーヴェンの作品109とリストの「鬼火」は、短期間で習得したとは思えない完成度の高さで、ただ頭を垂れて聴き入ってしまった。
 終演後、楽屋を訪れ、「この2作品、ついこの間お話を聞いたばかりだったのに、もう登場してすごいですねえ。今日はこの2曲が聴けると思って出かけてきましたが、すごかった!」というと、「いやあ、大変でしたけど、喜んでいただけてよかったです」と、にこやかな笑顔を見せていた。
 いやはや、本当に、辻井さんの類まれなる努力には勇気をもらいます。
 今日の写真は、終演後に着替えをしたばかりなのに、まだ汗びっしょりの辻井さん。熱演でした!


タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々つづれ織り
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