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シドニー音楽学校&現代美術館

 今回、シドニーの街歩きをするなかで、美術館や博物館が多いことに気づいた。アートギャラリーも多く、それぞれ興味深い展示が成されている。
 宿泊したホテルの近くにはシドニー音楽学校があり、ここのカフェで、ひとりゆっくりとお茶をした。
 音大の雰囲気はどの土地でも似ている。
 あちこちから楽器や歌声が聴こえてきて、楽器や楽譜を抱えた学生たちが行き来し、こういう場所にたたずんでいると、なんとなく気持ちが落ち着く。
 この音楽学校で目立っていたのは、韓国や中国などのアジア系の学生や生徒が多いこと。
 ジュニアクラスもあるようで、母親に連れられた小学生や中学生くらいの若い生徒がたくさん見受けられた。この学校は、そうしたアジア系の留学生をたくさん受け入れているようだ。
 シドニー音楽学校は、19世紀初頭に総督ラクラン・マックォーリーが流刑囚に建てさせたもので、古いゴシック様式の砦に似た建物。当初は厩舎だったそうだが、1913年に国が買い取り、やがてシドニー音楽学校になった。



 その立派な石造りの建物の右横には新しい建物があり、現在レッスンなどはこの建物がメインに使われているようだ。
 道路から階段を下りてこの建物に入る手前にカフェがあり、私はここで音大時代の自分をなつかしみながら(?)、紅茶をいただいた。



 美術館では、ロックスと呼ばれる歴史的な地区で、緑豊かな通りに面した現代美術館(MCA)がひときわ目立っていた。
 ここは束芋など日本の現代アート作家の展示なども行っており、世界各地の旬の現代作家の作品を展示している。
 ここにはMCAカフェと題した、眺望のいいカフェがあり、大人気だ。
 写真は、現代美術館の外観。



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posted by 伊熊よし子 at 21:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 麗しき旅の記憶

シドニーのお料理は量がたっぷり

 海外に出張すると、その土地の食事の量に驚かされることが多い。
 シドニーでも、いつもお皿の上には、日本で食べる3倍ほどの量の食事が供された。
 ある日のディナーは、夜景の見えるシーフードのおいしいレストラン。辻井さん、スタッフとともに4人でテーブルを囲んだが、全員のお皿に盛りだくさんのお肉やお魚料理が並び、みんなで「すごい量だねえ」と絶句。
 でも、味付けは素材を生かしたもので、薄味に徹しているため、食べやすい。
 私はサーモン・ヒレのステーキを頼んだが、やはり日本で食べる何倍もの分厚いサーモンがドンと出てきた。
 これに、付け合わせとして選んだマッシュポテトが山のように添えられ、食べても食べても終わらない感じ。
 みんなはお肉料理を頼んでいたが、それもドーンとした迫力満点のお肉だった。
 いつもは結構しっかり食べる私だけど、胃がなかなかシドニーに合わせられず、みんなとシェアしてしまった。
 オーストラリアは自給自足のできる国だそうで、海の幸、山の幸ともに豊富。ただし、シドニーは物価が相当高く、食費も交通費も高かった。家の家賃や土地代も高騰していて、実際の生活はかなり大変だという。
 今日の写真は、圧巻のサーモン・ヒレのソテー。



 みんなでシェアしたルッコラのサラダ。これがとっても元気なルッコラで、歯ざわり抜群。シーザーサラダのようにチーズがふりかけてあった。


 そして、究極のおいしさの生がき。海の幸に恵まれているオーストラリアならではの、トロ?ンとした生がきだった。


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posted by 伊熊よし子 at 22:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 美味なるダイアリー

辻井伸行 シドニー・リサイタル

 今回、シドニー空港(正式名称はキングスフォード・スミス空港)に着いたとき、まず目に入ったのは、シドニー交響楽団の垂れ幕だった。
「ああ、オーケストラが出迎えてくれる。いよいよ、これから取材が始まるんだワ」と思ったものだ。



 辻井伸行のリサイタルが行われたのは5月22日。シティ・リサイタルホールで19時開演だった。
 プログラムは、前半がJ.S.バッハの「イタリア協奏曲」、モーツァルトのピアノ・ソナタ第17番。後半がベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」と第23番「熱情」。2016年12月からスタートした日本ツアーの曲目で、ヨーロッパでも演奏し、今回のシドニー公演がこのプログラムの最終公演にあたる。
 20日の夜に聴いた、シドニー交響楽団とのショパンのピアノ協奏曲第2番の演奏も同様だったが、この土地の聴衆は反応が非常にストレート。1曲終わるごとに盛大な拍手が送られ、「ブラボー」の声もかかる。
 しかし、後半のベートーヴェンが終了したときは、ホール全体が地響きでも起こしたかのような怒涛の喝采に包まれた。
 日本では感動のあまり足を踏み鳴らすことはほとんどないが、シドニーの人たちは拍手と同時に靴音を一斉に響かせる。そのすごいこと。
 辻井さんは、そのストレートな感情表現を受けて、アンコールを4曲も演奏した。1曲目は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」の第2楽章。2曲目は、リストの「ラ・カンパネラ」。ここでもうボルテージが最高になり、拍手はより大きくなる。
 そして3曲目が登場。辻井さんは、あたかも自作を演奏するように静かに旋律を奏で始めたが、すぐにオーストラリアの第2国歌とも呼ばれる「ワルツィング・マチルダ」の主題が登場。会場を埋め尽くした聴衆は「ギャーッ」と声を上げ、会場は騒然となった。
 彼は主題を生かしながら、親しみやすい旋律を幾重にも変容させ、即興的に「ワルツィング・マチルダ」を奏でた。
「ああ、私はオーストラリアで演奏を聴いているんだ」
 この瞬間、そんな実感が心の底から湧いてきた。
 こうなると、熱く燃え上がった聴衆の熱気は、冷めることがない。
 辻井さんは、4曲目にショパンの「革命エチュード」をすさまじいアップテンポで弾き、最後はピアノのふたを閉じて、「これでおしまい」という合図を送った。
 なんと熱く深く、印象的なリサイタルだったことか。これまで、辻井さんから海外の聴衆の反応のすごさを何度も聞いていたが、実際に自分が客席に身を置いて味わう臨場感はことばにできないほどの衝撃だった。
 終演後、辻井さんに「すごいわねえ、この雰囲気は。私も興奮して、一緒にブラボーって叫んじゃったワ」というと、「ええっ、本当ですか、うれしいなあ。今日のお客さんたちはものすごく喜んでくれたので、ぼくもそれに応えて4曲も弾いちゃいましたよ」といって笑っていた。
 翌日のインタビューでは、両日のコンサートで感じたこと、アンコールの選び方、シドニーでの演奏で4曲について新たに感じたことなどを聞いた。
 今日の写真は、シティ・リサイタルホールの外観。開演前のステージ。そしてすべての演奏が終わり、鮮やかな花束を受け取った辻井さん。

 
 






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posted by 伊熊よし子 at 22:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 麗しき旅の記憶
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