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クラシックリクエスト

 今日は、NHK-FMの「クラシックリクエスト」の収録があり、12時にスタジオ入りをした。
 番組のテーマは「聴いて! 私だけの名曲名演決定版」。
 出演者の垣内悠希さん(指揮者)、中川緑さん(NHKアナウンサー)とスタッフが集まり、全体の内容、マイクテスト、番組の進行などを1時間打ち合わせ、いざ13時から生放送開始。
 番組中にもリクエストを受け付けているため、次々に流す曲が変化していく。
 垣内さんとは今回が初対面。でも、彼はウィーンに住んでいるということから、ウィーン好きの私は彼と話していると、「ウィーンの風」を感じるような気がした。
 中川さんが、絶妙のタイミングで垣内さんと私に話を振り、それに対してふたりが答え、次々にリクエスト曲がかかり、リスナーからのコメントも紹介されていく。
 なかなか演奏を聴く機会のない曲や珍しい曲も登場し、音楽というのは本当にその人の人生のなかで大きなウエイトを占めるものだと実感した。
 これが「音楽の力」といえるかもしれない。
 ある曲を聴くと、そのときの自分が置かれた時代、環境、一緒にいた人、その音楽を薦めてくれた人などの想い出が蘇り、まさにそのときにタイムスリップしていく。
 そんな数々の想い出が寄せられ、今回はこれまでの番組のなかで一番多くのリクエストが寄せられたそうだ。
 打ち合わせを含めて7時間スタジオに缶詰だったわけだが、すばらしいスタッフに恵まれ、なんとか乗り切ることができた。
 番組が終了したときには、スタッフ全員と「バンザ?イ、終わった! お疲れさま?」とみんなで叫び、スタジオ中に達成感がみなぎった。
 この仕事で、今年は仕事納め。
 実は、番組進行中にも友人や仕事仲間から「ラジオ聴いていますよ」とメールが入り、うれしくて垣内さんに話したら、彼のところにもメールが届いているとのことで、「伊熊さんとのツーショットを送ってあげていい?」といわれ、「エーッ、そんな。写真撮られるの好きじゃないのに」といったけど、とうとう送られてしまった。まっ、仕方ないか(笑)。
 今日の写真は、まだ番組が始まる前に出演者、スタッフが集まったところ。左から中川緑さん、プロデューサーの角茂樹さん、スタッフの青木香子さん、スタッフの矢口盛悟さん、垣内悠希さん。
 このほかにも、録音スタッフがたくさんいてそれぞれの仕事をてきぱきとこなし、フル稼働で番組を完成に導いた。
 みなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございます。
 2016年の最後の仕事が気持ちよくでき、感謝しています。
 明日から、私は京都にいきます。


 
 
 
タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 22:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日々つづれ織り

怒涛の年末入稿の日々

 各誌の年末入稿が重なり、怒涛の日々を送っている。
 ひとつの原稿が終わるたびに、「あともう少し」「あと何本」と自分を奮い立たせ、青息吐息の状態に少しでも力をつけようと努力はしてみる。
 だが、もうここまでくると眠気は吹き飛び、脳が覚醒し、なんだかヤケになってくる。
 一応、年内の目標はほぼクリアし、明日は29日のNHK-FMの6時間ナマ放送の下調べをしなければならない。
 リスナーからのリクエストという表が送られてきたが、結構マニアックな曲も入っている。
 これをどうやって解説したり、楽しく話せばいいのだろう。「えーっ、こんな曲知らないワーッ」とはいえないもんね(笑)。
 さて、大変だ。かなり時間をかけて調べていかないと、大変なことになるゾ。
 なにしろ6時間だもんねえ。甘い気持ちではダメで、緊張感をもって集中的に調べていかないとならない。
 でも、まだ原稿が完全に終わったわけではないため、その時間も確保しなくちゃ。
 その前に、事務的な仕事がたまっていて、これも片付けなくてはならない。
 あ?あ、いつになったら私の年末休暇は訪れるのだろうか…。
タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 22:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ああ愉しき(?)、締切り地獄

赤松林太郎

 ハンガリーと日本を往復し、ピアニスト、教育者、コンクールの審査員、エッセイストなど多彩な活動を展開している赤松林太郎。
 今日は、今年最後のインタビューとなる彼に会いに、レコード会社に出かけた。
 赤松林太郎は、さまざまな「鐘」の音楽を集めた「そして鐘は鳴る?And the Bell tolls」(キングインターナショナル)と題した新譜をリリースした。
 ここにはアルヴォ・ペルト、ヘンデル、モーツァルト、シューマン、グラナドス、ジャン・フランチェスコ・マリピエロ、ドビュッシー、スクリャービン、ラフマニノフ、マックス・レーガーの作品が収録され、多種多様な「鐘」にまつわる響きが凝縮している。
 インタビューでは、留学中の話や恩師のユニークな教え、コンクール審査員として思うこと、ピアニストとしての方向性など広範囲な話が次々に飛び出し、さまざまな面に飛び火するため、限られたインタビュー時間では到底聞ききれないほどの内容の詰まった取材となった。
 彼は「虹のように」(道和書院)と題する単行本も出版しており、今日は帰りにその本をいいただいた。
 年末年始のお休みにじっくり読みたいと思う。
 このインタビューは次号の「intoxicate」に書く予定になっている。
 音楽も訴える力が強いが、話し方も実に戦闘的で情熱的で、すこぶる雄弁。まだ話し足りないという表情をされたが、私も聞き足りなかった。
 次回は、もう少しゆっくり時間をとって、戦闘モードの話にじっくり耳を傾けたい。そしてリサイタルも聴きたい。
 今日の写真は、インタビュー中、いろんな表情を見せる赤松林太郎。
 私が「初めまして」と名刺を出したら、「いつも記事をいろんなところで読んでいます。お会いできてとてもうれしいです」と、開口一番にこやかな笑顔を見せながらいわれ、一気に距離が縮まった感じがした。
 彼は「美しいキモノ」でモデルを務めたこともあるそうだ。
 そういえば、着物が似合いそうだよねえ。今度、着物を着てきてくれないかなあ、バチバチ写真を撮るのに(笑)。




タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 22:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | アーティスト・クローズアップ
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