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リュカ・ドゥバルグ

 6月7日のブログにリュカ・ドゥバルグのことを綴り、「次回はぜひリサイタルを聴きたい」と書いたら、早くもそれが実現することになった。
 12月1日に浜離宮朝日ホールで来日公演が行われる予定である。
 リュカ・ドゥバルグは2015年のチャイコフスキー国際コンクールで入賞し、その自由で個性的なピアニズムが大きな話題となった逸材である。
 ギドン・クレーメルとの初来日の様子はブログに書いた通りだが、デビュー・アルバム「スカルラッティ・ショパン・リスト・ラヴェル」(ソニー)もとても興味深い演奏で、次なる録音が待たれていた。
 セカンド・アルバムは、「バッハ・ベートーヴェン・メトネル」。デビュー・アルバムでは、コンクールで大喝采を浴びたラヴェルの「夜のガスパール」が収録され、来日公演でもこの作品を披露した。
 そのラヴェルは、まさに自家薬籠中のものとなった演奏で、新たな才能に出会った喜びを感じさせてくれた。
 今回リリースされたセカンド・アルバムでも、コンクールでセンセーションを巻き起こしたメトネルのピアノ・ソナタ第1番を収録し、作品の真の魅力に肉薄する演奏を聴かせている。
 来日公演では、モーツァルト、シューベルト、シマノフスキ、プロコフィエフのピアノ・ソナタが組まれている。このリサイタルのプログラムに原稿を寄せ、リュカの魅力について綴った。
 今日の写真は、セカンド・アルバムのジャケット。手足が長く、スリムで、飄々とした雰囲気でステージに登場する。そしてピアノに向かうと、一気にからだのなかから音楽がほとばしり出る感じだ。
 クレーメルが才能にほれ込んだように、私も彼のピアノに強く惹かれている。


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posted by 伊熊よし子 at 22:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報・特急便

アントン・ブルックナー

 1994年3月、JTBが企画した「旅のシラブル 伊熊よし子と行く音楽家ゆかりの地」と題するツアーで、アントン・ブルックナーゆかりのオーストリア・リンツにあるサンクト・フローリアン修道院を訪れた。
 ものすごく寒い季節で、リンツの深い森のなかをバスで進むうちに、参加者はみな凍えそうな寒さにブルブル。修道院に着いてからも、極寒のなかでの見学となった。
 ただし、ブルックナーが弾いていたオルガンや、広大な図書館などを見て、とても深い感動が心に押し寄せてきたことを覚えている。
 参加者にいろんなことを説明するなかで、私自身もブルックナーの交響曲がこうした深い森に根差していることを実感した。
 今秋、ウィーンを訪れた際、ブルックナーの最晩年の住居、ベルヴェデーレ宮殿の一角にある家を訪れた。
 ここは、1895年に皇帝フランツ・ヨーゼフ2世が無償貸与した家で、足が弱ってきたブルックナーのために1階の部屋が用意されたという。
 何度も訪れているが、またゆっくり訪れてみると、あの深い森の深遠さと静謐さが蘇り、交響曲を聴きたくなった。ブルックナーはこの家で1896年10月11日に息を引き取っている。
 ブルックナーの遺体は、生前の希望により、サンクト・フローリアン修道院の教会地下納骨所、パイプオルガンの真下に安置されている。
 今日の写真は、ベルヴェデーレ宮殿の家の外観と記念の碑板、ウィーン市立公園の記念像。





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posted by 伊熊よし子 at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 麗しき旅の記憶

斎藤雅広

 ピアニストの斎藤雅広が新譜「メランコリー」(ナミ・レコード)をリリースすることになり、その話を聞きに銀座のヤマハ・アーティスト・サロンに出かけた。
 このアルバムはプーランク「メランコリー」で幕開けし、シュット「かわいらしいエチュード作品16-1」、セヴラック「ロマンティックなワルツ」などの珍しい作品を経て、ショパンやグリーグ、ドビュッシー、シューマンなどの名曲の数々へと歩みを進め、ショパン「別れのワルツ」で終幕を迎えるという趣向だ。
 いずれも斎藤雅広ならではの磨き抜かれたテクニックに貫かれているが、けっして技巧を表面に押し出すスタイルではなく、しっとりと心に響く大人の音楽に仕上がっている。このCDのライナーノーツも担当した。
 インタビューでは、その録音の様子、各々の作品への思い、楽器との邂逅、2017年にデビュー40周年を迎えることに関してなど、あらゆる話に花が咲き、有意義なひとときを過ごすことができた。
 斎藤雅広とは、いつも話があちこちへと飛んでいき、仕事を超えておしゃべりが止まらなくなる。
 このインタビューは、「ピアノの本」、ヤマハWEB「ピアニスト・ラウンジ」に書くことになっている。
 彼は2017年7月にフランスのアルザス地方に位置するルーファック地区の「ムジカルタ」という、夏の音楽祭&講習会に招かれているという。
 これはコンサートとマスタークラスなどで構成され、世界各国から講師が集まり、講習生を指導する。
「ねえ、すばらしいところみたいだから、取材にこない? ワインもおいしいし…」
 こう誘われたが、そう簡単にいけるわけもなく、返事はできない。場所は、アルザス・ワイン街道に位置しているようだ。ムムム、残念。
 この話をしながら、銀座でランチを楽しんだ。斎藤さんは大変なグルメ。彼のいきつけという広島料理「銀座 かなわ」にいき、釜めし御膳をいただいたのだが、これがもう絶品! 
 かきが大好きな私は、ひとつずつのお料理に狂喜乱舞(笑)。
 かきの好きな方、絶対お薦め。みゆき通りと交詢社通りの間の通りにあるお店で、ビルの地下1階です。
 今日の写真は、インタビュー中の斎藤雅広。12月にはアップすると思うので、ぜひインタビュー記事を読んでくださいね。



 あとの写真は、煮物、かきフライ、釜飯など。この日の煮物はかきまんじゅう。かきフライは小ぶりでジューシーで新鮮、まいりました。土鍋で供されるかきの釜飯も、これまで食べたことのないおいしさ。







 次は、かきの大好きな友人を誘ってしまおう。もう、すぐにでもいきたい! 斎藤さん、いいお店を教えてくれてありがとう。
 
タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 22:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 親しき友との語らい
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