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山椒の花

 松本に住む友人は、いつも季節の香り豊かな山の幸を送ってくれるが、近ごろ感動したのは山椒の花をさっと煮た物だった。
 山椒の花を昆布とおしょうゆとだしで煮、瓶詰めにして届けてくれた。
 これは薄味のとても香りのいい煮物で、煮物というよりは和風ピクルスのような雰囲気を醸し出している。
 おそばやうどんに添えてもいいし、焼き魚の横に置いてもさまになる。
 山椒が大好きな私は、これにすっかりハマッテしまった。
 友人のまねをしてみようと、山椒の小さな苗木を買って、鉢植えにしてしまったほどだ。
 こういう芳香を放つ和風のハーブがあると、レシピがいろいろ浮かんでくる。
 原稿書きの合間や、資料整理に疲れたときは、レシピを考えるのが一番の特効薬。この山椒の花は、私の脳を活性化させ、癒し、元気を与えてくれた。
 小さな花なのに、なんという大きな力だろうか。
 今日の写真は、友人が丹精込めて作ってくれた山椒の花の煮物。美しいよねえ。見ているだけで、ホント気分が和らぎます。

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posted by 伊熊よし子 at 23:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 美味なるダイアリー

フランチェスコ・トリスターノ

 ピアニストのフランチェスコ・トリスターノは、超のつく親日家である。
 初来日のときからディープな日本を体験し、すっかり日本びいきになった。驚いたのは、武蔵小山の銭湯にいったという話。
 ちょっと私の口からはいえないが、銭湯に関してとてもユニークな発言をたくさんしていた。
 彼のモットーは、演奏を楽しむこと。ただひたすら部屋にこもって練習するのではなく、外に飛び出していろんな人とコラボレーションするのが好きだという。
「ぼくがピアノを弾くのは、指が求めているから。さまざまな語学を学んでいるのは、人々とコミュニケーションしたいから。よく音と音の間(ま)が絶妙だといわれてうれしいと感じているけど、これは休符も音楽だと思っているから。ぼくは内声に深く入り込んでいく音楽が好きなんだ。表面的な演奏ではなく、味わい深い音楽が表現できるピアニストになりたい。それが聴いてくれる人たちひとりひとりの心のなかに沁み込んでいくと信じているから」
 そんなフランチェスコのアーティストレシピを考えてみた。
 今日のアップ記事、ぜひ見てくださいね。
タグ:"Yoshiko Ikuma"
posted by 伊熊よし子 at 22:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報・特急便

カラヴァッジョ展

 3月1日から6月12日まで、上野の国立西洋美術館で開催されているカラヴァッジョ展。
 いこういこうと思っていたが、なかなか時間がとれず、ようやく足を運ぶことができた。
 今回は代表作が複数展示されているが、なかでも大きな話題となっているのは、「法悦のマグダラのマリア」の世界初公開。すばらしい作品で、近くで見ると、ものすごくリアリティに富んでいる。
 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571?1610)は、イタリアを代表する画家で真の天才と称されるが、数奇な運命をたどり、殺人を犯したために各地を転々とし、38歳で非業の死を遂げた。
 そのカラヴァッジョが、死の直前まで手放さなかった作品が「法悦のマグダラのマリア」だといわれている。
 悔悛の表情を浮かべるマリアの頬には涙の粒が見られるが、その描き方のすばらしさに、呆然と見入ってしまう。
 ほかにも、「エマオの晩餐」「メドゥーサ」「バッカス」「トカゲに噛まれた少年」「ナルキッソス」「エッケ・ホモ」「女占い師」など、カラヴァッジョの天才性を示す作品が多数見られ、時間を忘れる。
 実は、私は昔からカラヴァッジョに魅せられ、多数の書物を読破し、海外でもいくつかカラヴァッジョの作品と出会っている。
 とりわけ印象深かったのは、エルミタージュ美術館の「リュートを弾く若者」。カラヴァッジョは肌の描き方に特徴があるといわれるが、この絵も特有の肌の輝きを放っていた。
 ちなみに、エルミタージュでは、レンブラントの「放蕩息子の帰還」も強い印象を受けた。
 本当は、カラヴァッジョが逃避行したマルタのヴァレッタにあるサン・ジョヴァンニ大聖堂の「洗礼者ヨハネの斬首」を見にいきたいのだが、マルタはやはり遠すぎて、いけそうもない。
 一生に一度はいってみたい、そんなあこがれの島なのだが…。
 やはり、カラヴァッジョの絵は、圧倒的な存在感と説得力と強靭なエネルギーに満ちていた。
 今日の写真は、美術館の前にあるカラヴァッジョ展の看板。もう展示も終わりに近いため非常に混雑しているが、夜8時まで開いている日を選べば、比較的ゆっくり鑑賞できる。

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posted by 伊熊よし子 at 22:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報・特急便
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