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ルース・スレンチェンスカ

 90歳を過ぎてもなお現役で活躍しているピアニストといえば、メナヘム・プレスラーの名が真っ先に浮かぶ。
 今日は、もうひとり、93歳でステージに立ち続けるピアニスト、ルース・スレンチェンスカにインタビューを行うため、宿泊先のホテルに出向いた。
 昨日はすばらしい集中力と緊迫感にあふれた演奏を披露したスレンチェンスカ、ホテルではにこやかな笑顔で出迎えてくれた。
 彼女にはぜひ、ショパンのルバートに関して話を聞きたかった。昨日のショパンが、いまだ心奥に深い感銘を伴って残っていたからである。
 それに対し、スレンチェンスカはポーランド人らしく、「あくまでも自然に、作品を大きくとらえ、流れを重視するなかで行う。作品に寄り添って…」といった。
 ショパンのワルツを演奏するときは、亡くなったご主人とダンスを踊ったときのことを思い出しながら弾くそうだ。
 彼女はラフマニノフとコルトーに師事したことがもっとも印象に残っていると語り、その教えをこまかく話してくれた。
 話を聞いていると、本当にすばらしい音楽人生を送ってきた人だということがわかり、いまなお練習練習の日々を過ごしていると聞き、驚かされた。
 昨日のサントリーホールのリサイタルも、直前まで練習に余念がなかったという。
 長年に渡り、真摯にピアノと対峙し、演奏に情熱を傾けてきたスレンチェンスカ。ひとつひとつの話に人生が感じられ、ふと語ったひとことが、胸に深く刻み込まれた。
 今日のインタビューは、新聞、雑誌、WEBなどで紹介したいと思う。
 写真は、ホテルの窓側で、春の陽を浴びながらゆったりとした口調で話すスレンチェンスカ。

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posted by 伊熊よし子 at 22:42 | 日々つづれ織り

ルース・スレンチェンスカ

 今日はサントリーホールに、ルース・スレンチェンスカのピアノ・リサイタルを聴きに行った。
 彼女は1925年カリフォルニア生まれ。父親はポーランド出身のヴァイオリニストである。3歳のときにその父親からピアノを習う。やがてラフマニノフをはじめとする歴史に名を残す多くのピアニストに師事し、国際舞台で活躍。46歳からは教育の面でも活動を行った。
 93歳の現在も、現役ピアニストとしてステージに立ち、幅広いレパートリーを披露している。
 今夜のプログラムは、前半がショスタコーヴィチの24の前奏曲とフーガ 作品87-5 ニ長調、J.S.バッハの24の前奏曲とフーガ BWV850 ニ長調、ブラームスの3つの間奏曲 作品117、ブラームスの2つの狂詩曲 作品79。後半はベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番 作品31-2 ニ短調「テンペスト」、ラフマニノフの絵画的練習曲 作品33-7 変ホ長調、ショパンの練習曲 作品25-12 ハ短調。
 冒頭から、あたかも19世紀のピアニストが弾いているような馨しい香りを放ち、歴史的な奏法が横溢し、聴き手の心を一気に演奏に引き込んだ。
 各々の作品が長年弾き続けてきた練られたものだったが、とりわけショパンではえもいわれぬ気高さと情感が満ちあふれ、自然なルバートが際立っていた。
 終演後は、スタンディングオベーションとなり、拍手はいつまでも鳴りやまなかった。
 こんなピアニストがいるなんて、本当に驚きである。「幻のピアニスト」と称されているのもうなずける。
 明日はインタビューである。どんな話を聞くことができるだろうか、心が高揚する思いだ。
 今日の写真は、サイン会に臨むルース・スレンチェンスカ。長蛇の列だったから、大変だろうな。

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posted by 伊熊よし子 at 23:13 | クラシックを愛す

ベルリン出張の打ち合わせ

 今日は「家庭画報」編集部に出向き、編集担当のSさん、カメラマンのAさん、私の3人でベルリン・フィルの取材の打ち合わせを行った。
 まだ最終的な取材内容が決まっていない部分もあり、この週末にそれがメールで送られてくるか、あるいは現地に到着してから詰めていく面もあるとのことで、おおよその内容を確認する形となった。
 海外取材は、いつものことだが、現場に行ってみなければわからないことが多い。その場で臨機応変に対処していく必要がある。
 ベルリンはかなり寒いと聞いていたが、週間天気予報を調べると、それほど寒いわけでもないらしい。ただし、これも臨機応変に考えないと、現地で風邪を引いたら大変だ。
 まだ旅支度はまったくしていないが、土曜日と日曜日の仕事を終えたら、一気にトランクに詰めなくっちゃ。
 明日は、93歳のピアニスト、ルース・スレンチェンスカの演奏を聴きにサントリーホールに出かける。そして翌日は、彼女にインタビューをすることになっている。とても楽しみである。
 この仕事の合間を縫って、もう少し原稿を入稿しなくてはならない。もう秒読み段階だわね(笑)。
posted by 伊熊よし子 at 22:11 | 日々つづれ織り
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