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辻井伸行

  辻井伸行とはデビュー以来のおつきあいであり、近年は「家庭画報」の連載記事を担当しているため、毎月のように取材したりインタビューを行ったり…。
  これまで3年以上に渡り、「家庭画報」の連載記事を書き、国内外のさまざまな場所に取材に出かけた。
  今日は辻井さんの練習スタジオにおじゃまし、インタビューと撮影を行った。
  彼は、今年もスケジュールがびっしりだ。今日も地方公演に出かける前にインタビューに応じてくれたが、「今年もまた走り続けます」と笑っていた。
  辻井さんは、いろんなことを話してくれる。もちろん、音楽に関すること、海外のコンサートに出かけたときの感想、国内ツアーなどが主体だが、おもしろいのはいつも最後に食べ物の話題が飛び出すこと。
「いろんな土地で、その土地ならではの食べ物を試すのが好きなんです。去年の12月にアムステルダムのコンセルトヘボウに行ったときは、オランダ特産のチーズを買って帰りました」
  このオランダ・デビューは、ネルソン・フレイレの代役で急きょ出演が決まったもの。直前にその話を聞いたため、「コンセルトヘボウは世界3大音響のいいホールといわれていますから、その響きを存分に楽しんできてくださいね」といったら、「それが本当に楽しみなんですよ」と、ワクワク感を見せていた。
  今日はその感想を聞いたり、これまでの3年間を振り返って、思い出に残るコンサートを述懐してもらったり、今後の目標と夢と抱負を聞いたり。
  今日の写真は、練習スタジオでピアノとともに写したもの。インタビューに応じるときは、いつも本音トークで、リラックスして答えてくれる。今年もまた、「走り続けてください!」

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posted by 伊熊よし子 at 22:41 | 親しき友との語らい

阪田知樹

  いま、「音楽の友」3月号(2月18日発売)の「若手ピアニスト特集」のインタビューを行っている。
  かなり人数が多く、新年が明けてから何人ものピアニストに話を聞いている。
  それぞれとても話が興味深く、おもしろいページになりそうだ。
  先日は、久しぶりに阪田知樹に会い、話が弾んだ。
  彼とは初めて会ったときから、話題が尽きない。ひとつの話題から次々に派生していき、いつのまにかとんでもない方向に話が広がってしまう。
  でも、それがすべて彼の音楽に通じているため、聞き逃せないことばかり。
  今回会ったら、阪田知樹はジャケットの下に鮮やかな色彩のシャツを着ていた。
「そのシャツ、すごくいい色合いねえ」というと、「僕は手が長いため、日本の製品より海外で買ったものの方がサイズが合うんですよ。これ、ピカソみたいっていわれるんですよ」と笑っていた。
  彼は指も長い。そこで今日の写真は、リストを弾いているという話のときにパッと撮った1枚。
  話の内容は記事にしっかり書くつもりだが、なにしろいろんな話題が出たため、文字数に合わせてどこにフォーカスするべきか、悩んでしまうなあ(笑)。
  この特集は、新しい声、ピアニストがいま考えている最新的な状況に焦点を絞り込み、ひとつのテーマに集約することになっている。
  さて、まだまだ多くの人に会い、話を聞き、月末までになんとかすべてまとめなくてはならない。
  来週から、もうねじり鉢巻きになりそうだワ。

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posted by 伊熊よし子 at 23:31 | クラシックを愛す

エリソ・ヴィルサラーゼ

  ジョージア出身の名ピアニスト、エリソ・ヴィルサラーゼは、私が大好きな音楽家である。
  彼女には何度もインタビューをし、ずっと演奏を聴き続けてきた。
  昨年出版した「35人の演奏家が語るクラシックの極意」(学研)にも登場してもらい、これまで聞いてきた話を綴ったが、今日のインタビューではまた新たな話をいろいろ聞くことができた。
  このインタビューは、4月に来日するユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルグ・フィルの件に関するマスターインタビューと、「音楽の友」の特集に掲載されるインタビューの両方を兼ねている。
  もちろん内容が異なるため、ふたつのインタビューの時間をずらし、1時間半以上もじっくり話を聞くことができた。
  ヴィルサラーゼは、モスクワ音楽院で歴史に名を残すネイガウスとザークに師事している。その当時の話は、あたかも歴史を紐解くようなリアリティを醸し出し、ひとつひとつのことばが貴重な実体験となって伝わってくる。
  ヴィルサラーゼは、権威や名誉や名声にまったく興味を示さず、音楽に生涯を捧げている。
  話を聞いていると、その奥に時代や場所が見え、会ったこともないのに歴史的な人物がリアリティをもって迫ってくる。あたかも、私自身がその時代のソ連に居合わせたような感覚に陥るのである。
  ヴィルサラーゼのことばは、いつも心に深く響く。単行本にも綴ったが、その一途な音楽に対する気持ちは、ピアノを通して聴き手の心にひたひたと押し寄せてくる。
  私は話を聞くうちに、こうした話はやがて消えてしまうから、ぜひ何かの形で残したいという気持ちになった。長く書ける媒体があればそれでもいいし、単行本のような形でもいい。
「私は書けないから、あなたが書いてくれればいいわ」
 ヴィルサラーゼはこういって笑った。
  明日は、浜離宮朝日ホールでリサイタルがある。ずっと心待ちにしていた演奏会である。
  今日の写真は、インタビュー後の1枚。彼女は京都をこよなく愛しているため、インタビュー後はほんの少しだけ京都談義になった。

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posted by 伊熊よし子 at 22:51 | クラシックを愛す
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